アカマイ・テクノロジーズは8月23日、不正なログインや買い占めなどをするボットの“ふるまい”を検知・制御するボット・マネージメント製品「Bot Manager Premier」(BMP)をイープラスが採用した結果、悪質なボットによるアクセスをブロックし、転売目的のチケット買占め問題が改善したと発表した。
同社によると、会員数1100万人を超える国内最大級のチケット販売サイト「e+」を運営するイープラスは、チケット転売目的の買占めと疑われるウェブアクセスに以前から悩まされていたという。
チケットを異常な高額で転売するために買い占める行為は、昨今大きな社会問題となっているが、正規のユーザーがチケットを買えなくなるだけでなく、チケット販売を委託しているイベントプロモーターからの信用を大きく損ねることにつながるため、対策が急務だった。しかし、クラウドやさまざまな自動化技術の普及などによって、ボットを使った買占めの手法は高度化しており、従来型の対策では対処できない状況にまでなっていたと説明する。
こうした背景を踏まえて、イープラスではさまざまなボットを検知できるソリューションを検討。その中のひとつとして、アカマイのBMPのトライアルを実施したところ、十分な効果を得られると判断。導入を決定し、運用を開始していた。
導入後、最初の先行販売チケット発売日30分間のアクセスログを分析したところ、チケット購入のアクセスのうちボットの占める割合は実に9割を越えていたことが判明。目に見えて導入効果を実感できたという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果