アカマイ・テクノロジーズは5月16日、2011年第4四半期(2011年10~12月)版「インターネットの現状」レポートを発表した。同四半期に10万5000台以上のサーバで構成され、1日の世界中のウェブトラフィックのうち最大30%を処理するアカマイ独自のネットワーク「Akamai Intelligent Platform」で、187カ国から発信された攻撃トラフィックを観測した。
地域別に見ると、アジア太平洋地域を発信源とする攻撃トラフィックは全体の45%(前四半期:49%)だった。発信国別では、1位が中国(13%)、2位が米国(10%)、3位にはインドネシア(7.6%)という結果となった。
攻撃トラフィックの標的となったポートのランキングは、Microsoft-DS(ポート445)が全体の25%で、前四半期に続き1位となった。Microsoft SQL Server(ポート1433)が前四半期比で約3.5倍の攻撃を受けて大きくランキングを上げ、2位となっている。
モバイルネットワークからの攻撃トラフィックを発信国別にみると、伊が24%で前四半期と同じく1位、中国が前四半期比77%増の9.2%で2位という結果となった。
標的となったポートのランキングは、Microsoft-DS(ポート445)が全体の75%で1位となった。続いてTelnet(ポート23)が5.1%で2位、SQL Server(ポート1433)が4.1%で3位となった。
順位 | 国/地域 | 10~12月(%) | 7~9月(%) |
---|---|---|---|
1 | イタリア | 24.0 | 31.0 |
2 | 中国 | 9.2 | 5.2 |
3 | チリ | 8.7 | 11.0 |
4 | オーストラリア | 8.2 | 6.2 |
5 | 米国 | 6.3 | 5.0 |
6 | ポーランド | 6.2 | 5.9 |
7 | ウクライナ | 4.6 | 2.9 |
8 | リトアニア | 3.5 | 3.0 |
9 | マレーシア | 3.5 | 2.5 |
10 | ロシア | 3.4 | 2.5 |
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