TeslaとSpaceXの最高経営責任者(CEO)であるElon Musk氏は、過酷かつ悲惨で、まるで良いことのない、非常に悪い1年を過ごしたが、このほど、広範な話題に触れたThe New York Times(NYT)とのインタビューでそのことについて包み隠さず話した。
Teslaの「Model 3」は生産に遅れが生じたほか、3月に衝突事故を起こした「Model X」は、Teslaの自動運転システムをめぐる不安を増すだけの結果となった。7月には、Musk氏とチームが、タイの洞窟から出られなくなった少年サッカーチームを救出するために潜水艇として利用できるようにした「脱出ポッド」を製作した。Musk氏はその後、救出作戦には実用的でないと指摘され、使われないままになったことを受けて、救出活動に参加していたダイバーの1人をTwitterで「pedo guy」(小児性愛者)と呼び、多くの人から嘲笑を買った。
Musk氏は現在、Teslaの株式を非公開化する意向を示したツイートをめぐって苦境に立たされている。このツイートにより、Musk氏自身も米証券取引委員会(SEC)の調査対象となり、SECはその後さらに召喚状を送付したとされる。
これらの問題を受けて、Musk氏は「非常に苦しい」1年を振り返り、自身のキャリア史上「最も困難で苦しい」ものだったと表現した。NYTの記事によると、Musk氏は1時間にわたるインタビューを通じて明らかに感情的になっていたという。
TeslaのModel 3は常に生産の問題に直面しており、生産規模を十分に拡大し、車を世に出せるようにするということについて大きな壁が立ちはだかっているという。Musk氏はインタビューの中で、こうした苦悩が身体的にも精神的にもいかに重荷となったかを語り、睡眠薬の「アンビエン」を服用するようになった経緯を話した。
NYTの記事によると、Teslaを420ドルで非公開化するという考えはマリファナとは何の関係もなく、「直感的により良い選択のように思えた」(Musk氏)ためだという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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