グーグルは8月8日、クラウド型デジタルホワイトボード「Jamboard」の国内販売を開始すると発表した。
Jamboardは、55インチの4Kディスプレイを搭載したデジタルホワイトボード。Googleのオフィス向けソリューション「G Suite」にネイティブで対応。GoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートを大画面で扱える。また、静電容量式を採用し、電池不要のタッチペンで書き込みできるほか(最大16点のマルチタッチに対応)、消しゴムでの消去など、ホワイトボードと同じような使い勝手を実現しているという。
書き込んだオブジェクトは、指でサイズ変更や移動ができるほか、AIを使った手書き文章の自動認識(日本語・英語対応)、「Auto Draw」による図形やイラストの補正も可能という。また、ウェブ画面からGoogle検索が利用でき、画像やマップをスクリーンに追加したり、Googleドライブやスマートフォンから画像やコンテンツを引用することができる。
Jamboard上の作業は、すべて自動でGoogleドライブに保存され、作業履歴も同時に記録される。セッション終了時点の状態から、別の端末での作業再開も簡単なため、ホワイトボードの写真を撮るといった作業も不要になるとしている。
また、Gmailアカウントを使うことで、複数のJamboardを連携した遠隔地でのセッションが可能。JamboardのセッションをGoogleハングアウトで表示できるほか、Jamboardコンパニオンアプリをインストールすれば、タブレットやスマートフォンから会議に参加することもできる。
Jamboardは、SoCにNvidiaのJetson TX1を採用し、USBやUSB Type-Cポート、光デジタル端子、有線LANポートのほか、HDMI端子を2ポート搭載。外付けディスプレイとして使うこともできる。また、Chromecast機能も搭載する。
価格は、Jamborad本体が64万円(以下、すべて税別)、ソフトウェアライセンス(年間管理費、ソフトウェアアップデート、サポート費用込み)が年額7万7000円。オプションとして、キャスター付きスタンドが17万1000円、配送・組み立て・動作確認のベーシックサービスが4万1000円、設置前のコンサルティングや導入支援サービスが18万9000円。なお、利用にはG Suiteとの契約が必要となるため、未導入の場合は別途ライセンス費用が発生する。
デジタルホワイトボードは、マイクロソフトもSurface Hubを提供している。Google Cloud ストラテジックアカウントスペシャリストの武市憲司氏は、競合との比較については明言を避けたものの、Jamboradの強みとして、クラウドとの高い親和性、OCRやAuto DrawなどのAI技術、コストパフォーマンスの良さを挙げた。
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