ファッションやオシャレに興味を持つ10代女子は多いが、彼女たちはどのようにして情報を得ているのだろうか。プリキャンティーンズラボの「10代女子のファッションとECに関する調査」(2018年6月)によると、10代女子が「ファッションについて参考にしている情報源」は、「雑誌」が63%でトップ。続いて「TV」が60.6%だった。
しかし、「動画アプリ、動画サイト」が39.9%、「Instagram」が33.6%、「Twitter」が25.6%、「ファッションコーディネートアプリ」が15.6%など、SNSやアプリから情報を集めている割合も非常に高い。女子中高生や女子大学生がファッション関連情報を収集する方法は、大人世代とは大きく異なっているようだ。10代女子のファッション事情について見ていきたい。
「自分ではなかなか買えないから、お母さんとかと出かけた時に買ってもらったり、どうしてもほしいアイテムはおねだりしてネットで買ってもらうこともある」とある女子高生は言う。一度に買ってもらえる金額の上限はおよそ5000円前後。「絶対に失敗したくないので、ファッション情報はものすごく見ている。見るだけで女子力も上がる気がするし」。
ファッション系動画アプリは人気が高い。たとえば動画ファッションマガジン「C CHANNEL」では、ファッションコーディネートを始めとしたアイテム情報が手に入るほか、メイクやヘアアレンジなどの情報も入手できるので便利だという。
YouTubeでも、ファッション系YouTuberが人気だ。GUやZARAなどのプチプラブランドで購入できるアイテムや着回しコーディネートなどに関する情報が動画で得られるという。「情報量が多いのでおすすめポイントや注意点がわかりやすい。自分の体型に似たYouTuberの選ぶアイテムは参考になりやすいから必ずチェックする」。
また、「静止画だと自分が見たい部分が見られない。動画のほうが全体が見えて参考になる。動いたときのイメージも湧きやすくて好き」とある女子大生が教えてくれた。「モデルだと何でも可愛く見えちゃう。でも一般人だとリアルな着用イメージがつかみやすいから、一般人のほうが参考になる」。
全体的にファッションコーディネート情報が人気なのは、彼女たちにとってアイテムがどれだけ活用できるかが重要だからだろう。手持ちと気回せるアイテムの方がコスパがよく、購入した後も最大限に活用できるというわけだ。
Instagramでコーディネートをチェックするのはもはや定番だ。ファッション系インスタグラマーは多く、プチプラコーデや、GUやユニクロなどのファストファッションに絞ったコーディネートはとても多い。ハッシュタグ「#プチプラコーデ」をフォローしているという子もいた。
また、「#ガウチョパンツ」のようなアイテム名で検索すると、どのようなブランドや色が人気なのかが分かるのも便利だという。「ほしいアイテムの着こなしを見たり、人気の色をチェックしたりできて便利」と前述の女子大生は言う。
意外かもしれないが、実はTwitterにもInstagramと同様、「ファッション垢(アカウント)」がある。Twitterで「ファッション垢」で検索すると、「◯◯@ファッション垢」というニックネームのユーザーが多数見つかる状態だ。
そのようなユーザーはファッション用アカウントを作り、ファッションアイテムやコーディネートの写真を投稿するほか、興味関心でつながったり、情報交換に使っているようだ。
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