「TikTok」をご存知だろうか。リップシンク(口パク動画)で人気の動画ソーシャルアプリであり、特に10代の若者を中心に利用が広がっている。日本のApp Store総合ランキングでも1位になったこともあり、注目のアプリだ。
プリキャンティーンズラボの「女子中高生と動画サービスに関する調査」(2018年5月)によると、女子中学生がもっとも頻繁に動画を投稿するSNSは、「LINEのタイムライン」(35.6%)、「Instagram」(21.2%)だった。「TikTok」(12.5%)は、「MixChannel」(13.9%)、「Twitter」(13.0%)と並ぶ高い利用率となっている。
女子高生でも6.0%が利用するなど、TikTokでは中高生の利用が目立つ。なぜ今TikTokが女子中高生に人気なのか。その理由と使い方、リスクまでを見ていきたい。
TikTokと言えば、リップシンク動画だ。YouTubeやニコニコ動画などの「踊ってみた」動画と大きく違うのは、上半身のみで、振り付けがシンプルでとても簡単なことだ。誰でも真似できる簡単な動画だが、加工によってクールな動画となり、TwitterやInstagramなどでシェアされている。
15秒程度という制限の中で使いやすい曲や動画は一気に広まる。TikTokオリジナル曲「Wink」を使った音に合わせて目をつぶったり口を開けたりする動画、Connie Talbotの「Count On Me」を使った手のひらに顎を乗せる動画、TikTokの広告にも使われたFlori Mumajesiの「Beautiful」を使った動画などは見かけたことがあるかもしれない。
TikTokは「チャレンジ」というお題のハッシュタグをつけて投稿する場を用意しているため、このハッシュタグを利用すると多くのユーザーの目に留まる可能性が高くなる。たとえば、「広告で有名になりたい」というバナーをクリックして、同意書を確認の上このハッシュタグを付けて投稿すれば同アプリの広告に出られる対象になる。ハッシュタグ「#広告で有名になりたい」は、執筆時点で9万6500以上のユーザーが投稿している。
現在は「#ティックトックオーディション」というオーディション中であり、すでに約6万件の動画が投稿されている。100名の人気クリエイターを決定し、総額1000万円の賞品を山分けするほか、TikTokが投稿動画をSNSで拡散したり、オンラインでの広告拡散のサポートをしたりするとしている。これらのキャンペーンには、一般の中高生が多く顔出しで参加している。
約1万7000件投稿された「#いいアゴ乗ってんね」に続いて、「#だれでもダンス」(12万2000件)などのハッシュタグをつけた動画も人気が高まっている。
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