高層ビルや高いタワーから見る夜景、水族館の水槽でゆったり泳ぐ魚など、とても美しいので写真として残したくなる。しかし、こうした状況での撮影は、手前の窓ガラスや水槽のアクリルガラスに写り込む光のせいで、被写体がよく見えなかったり、全体的にぼやけた画像になったりして、目で見た感動を上手に伝えられない。
そこで、ガラス越し撮影時の写り込みを解消する巨大なレンズフード「Ultimate Lens Hood(ULH)」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
ULHは、柔軟なシリコーン製のレンズフード。レンズの先端や、レンズに取り付けた既存のフードに、かぶせるようにして装着する。柔らかな材質であるため、ガラスなどにピッタリ押しつけて撮影できる。こうすることで光の反射をなくし、写り込みを回避する。柔軟性が高く、押しつけた状態で撮影方向も変えられる。ビルや水族館のほか、動物園、電車の車窓などからの撮影時に役立つ。
かぶせる部分の直径が60mm以上あれば、ある程度の太さのレンズまで対応可能。実際のレンズで試したところ直径128mmのレンズにも装着できたというので、レンズの大きな一眼レフカメラにも使えるだろう。
直径60mmに満たないレンズ用として、やや小さなモデル「ULHmini」も用意される。こちらは、直径25mmから60mmのレンズに使える。ミラーレス一眼カメラやコンパクトカメラだけでなく、レンズアダプタを付けたスマートフォンにも使えそうだ。
さらに、ULHはカメラを覆うように曲げると、水しぶきからカメラ本体を保護するプロテクタとしても機能する。小雨や霧のなか、海辺や滝の近く、砂の舞う海岸などで撮影する際に心強い。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間8月11日まで。記事執筆時点(日本時間8月2日11時30分)でキャンペーン期間は8日残っているが、すでに目標金額8000ポンド(約117万円)の7倍を上回る約6万ポンド(約870万円)の資金を集めている。
ULHの紹介ビデオ(出典:Kickstarter)
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