キングジムは、エッジの効いた製品を次々リリースすることで知られる企業。同社のユニークな製品ポートフォリオのなかでも、テキスト入力に特化したメモ取りデバイス「ポメラ」は多くのファンを獲得している。2008年の発売から進化を重ね、10周年の節目となる今年、新モデル「DM30」を発表した。
ポメラの便利さを米国の消費者にも知ってほしいと考えたキングジムは、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」でポメラDM30の販売キャンペーンを開始した。
まず、復習しておこう。ポメラは、テキスト入力に関する機能以外を徹底的に省いたデバイス。その代わり、ノートPCと同等の使いやすいキーボードを備えながら、軽量コンパクトで、電源を入れるとすぐにテキスト入力を始められる軽快さが特長だ。ネットワーク通信機能を搭載していないため、ネットサーフィンやSNSアクセスといった雑音も遮断でき、文章の執筆に集中できる。
DM30は、そんなポメラの最新モデル。折りたたみ式のキーボードを採用し、横17mm、縦15.5mmのキーピッチを確保しつつコンパクトに持ち運べるようにした。画面は6インチの電子ペーパーで、直射日光が当たる環境でも視認性が高い。電源は、入手しやすい単3形電池2本。これで約20時間の使用が可能という。
言語設定は英語に変換可能で、メニューなどを英語表示に切り替えられる。Kickstarterを通じて提供するモデルは今のところ日本向けモデルと同じ日本語キーボードであり、仕様は基本的に変わらない。ただし、要望があればUSキーボードモデルも検討するそうだ。なお、出荷対象地域は米国限定で、今回のキャンペーンはテストマーケティングの性格が強い。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間6月14日まで。目標金額の1000万円に対し、記事執筆時点(日本時間5月16日12時)で約11万6000円の資金を集めている。キャンペーン期間はあと29日ある。
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