Twitterは米国時間7月30日、「オープン性と礼節」に基づく「健全な会話」を育む方法について理解を深めるために、複数の大学の研究者らと提携することを、ブログで発表した。
この動きの背景として、TwitterとFacebookが2016年の米大統領選以降、政治と文化に与える両社の影響をめぐって厳しい批判にさらされていることがある。Twitterは、偽アカウントやボットを削除するなど、同社プラットフォームの浄化に努めている。
Altimeter GroupのアナリストであるBrian Solis氏は2月、人間であることを証明できないユーザーのアカウントをTwitterが削除したことを受けて、「ボットの問題は、Twitterが抱える複数の問題の1つだ。礼儀にかなった会話を促進せず、怒りと混沌を生み出している」と述べていた。
Twitterのブログ記事によると、同社は学術機関とともに、「会話の健全性を評価するための」新しいプロジェクトに着手したという。このプロジェクトでは、政治的見解に基づいてグループがどのようにTwitter上に形成されるかと、多様性とさまざまな見解に触れることが偏見と差別の減少につながるかという2つの側面を主に調査する。
ライデン大学、シラキュース大学、デルフト工科大学、ボッコーニ大学の学者らが、政治的な議論を通じてTwitter上にグループが形成される様子と、それらのグループの成長に伴う潜在的課題を評価する。エコーチェンバー、不作法な会話、無礼で不寛容な態度などに焦点を絞る。
「ソーシャルメディア上で発生する最も難しい課題の一部を効果的に評価して解決しようとするならば、学術研究者とIT企業がこれまでよりもはるかに密接に連携しなければならないことは明らかだ」と、ライデン大学で政治学の助教を務めるRebekah Tromble氏はブログ記事で述べた。
オックスフォード大学とアムステルダム大学の研究者らは、人々によるソーシャルメディアプラットフォームの利用方法と、異なる背景、信念、経験に触れることの影響について調査する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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