LIFULLは、サッカー選手である長友佑都氏を、アンバサダー 兼 グローバル本部長に迎えると発表した。7月24日に就任記者会見を開き、大型の名刺が手渡されたほか、初仕事として、新規事業発表会に出席し、審査やアドバイスを行った。
不動産、住宅の総合サイト「LIFULL HOME'S」で知られるLIFULLは、2017年に社名をネクストから現在のLIFULLに変更した。社名には「あらゆるLIFEを、FULLに。」という思いが込められており、主力の不動産事業のほか、飲食やインテリアなどを幅広く手がけている。
主力となる不動産事業では、現在、日本国内における掲載物件数はナンバーワン。海外においては、アグリゲーションサイトを運営するスペインのTrovit(トロビット)に続き、オーストラリアのMitula(ミチュラ)を子会社化する計画で、買収が完了する10月には、不動産アグリゲーションサイトの主要プレーヤーをLIFULLの傘下に収める。
「サービスの展開エリアは63カ国になり、世界一のライフデータベースソリューションカンパニーを目指す。世界中の人々のライフを安心、喜びでフルにすることが究極の目的。この目標達成のために世界一のライフデータベースを所有し、ソリューションカンパニーになる」とLIFULL 代表取締役社長の井上高志氏は今後のビジョンを説明した。
井上氏は、長友選手にアンバサダー 兼 グローバル本部長を依頼した理由に「サッカーで世界一になりたいと挑戦している姿勢がLIFULLの姿を重なること、ご自身でも起業し、会社経営を通して新たな分野に挑んでいること、家族を大事にしていること、被災地支援やサッカー教室など、プロのサッカー選手として活躍しながら利他の行いをしていること」などを挙げ、「LIFULLを象徴していただくのに最もふさわしい人物」と評した。
長友氏は、2018FIFAワールドカップ ロシア大会を終えたばかり。「今回の大会はベスト16で止まったががもう一回目指したいと想った。終わった直後からすぐに4年後を目指す気持ちになった。日々どんなときも努力を積み重ね、トレーニングして夢を叶えらえるようにがんばりたい」と世界一を目指す挑戦を続けることを宣言した。
井上氏は長友氏からの「経営をしていく中で一番大事にしているものは」という質問に対し、「いろいろあるが、やっぱり大事なのはビジョン。目的はより良い社会を作る人たちが集う場所を作ること」と答えた。
長友氏は、アンバサダー 兼 グローバル本部長の初仕事として、LIFULLが2カ月に1度程度の割合で実施している新規事業プレゼン会に出席。LIFULLの井上氏らとともに、社員のプレゼンを聞き、コメントやアドバイスを送った。
会場では、花の定期便サービス「LIFULL FLOWER」と廃棄してしまう規格外の野菜に新たな価値を提供する「LIFULLスムージー」の2つプレゼンを実施。LIFULL FLOWERでは、レストランの食事券と花をセットにして届ける新たなアイデアが提案された。これに対し長友氏は「すごくいいサービス。レストランは子連れでも行きやすいところがいい」とコメントし、「(自分が暮らしている)欧州はベビーファーストのすごしやすい環境になっている」とアドバイスをした。
一方、LIFULLスムージーが長友氏の出身地で、西日本豪雨の影響により被災した愛媛の食材を使っていることに対し「被災地の貢献をサポートしてくれるのは愛媛県民として感謝を伝えたい。いろいろな種類の野菜や果物を使って、スムージーを作って欲しい」とした。
井上氏は「モリンガというスーパーフードがあって、これをスムージーに加えるとすごくいいと思う。(長友氏が所属するサッカーチームのある)トルコまで届ける」とコメントした。
長友氏は初仕事を終えて、「人を幸せにすることを、常に軸に考えていると感じた。会社にきてまず思ったのは明るいなということ。学べることも多く、サッカー人生に活かしていきたい」と感想を話した。
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