Surface Goには、「Sモード」の「Windows 10 Home」(通常のWindows 10 Homeにアップグレードすることも可能)、または法人向けに「Windows 10 Pro」(Sモードにダウングレードすることも可能)がプリインストールされている。Sモードでなければ、Win32アプリと「Microsoft Store」のUWPアプリの両方を実行できる。
筆者は、MicrosoftがSurface Goに「Microsoft 365」を搭載しなかったことに少し驚いている。Microsoft 365は、Windows 10と「Office 365」、モバイルデバイス管理機能「Intune」がバンドルされたサービスだ。Surface Goでは、Microsoft 365はオプション扱いとなる。Microsoftのデバイスプロビジョニングサービスである「Windows AutoPilot」も同様だ。Windows 10しかプリインストールしなかったのは、価格競争力が理由かもしれない。だが、Microsoftにとって、Surface Goを初のMicrosoft 365デバイスの1つにすることがこの製品を発売する理由だったのでは、と筆者は考えていた。(編集部注:日本版の一般向けモデルには「Office Home & Business 2016」がプリインストールされる。)
Microsoft 365と言えば、Microsoftがこれらのデバイスでターゲットにしているのは、学校(特に小学3年生~6年生のユーザー)だけではない。小売業や銀行、製造業などの垂直市場も全てSurface Goの射程に入っている。そうした業界の最前線で活躍する作業者は、デバイス上でカスタマイズしたWin32アプリを必要とする可能性が高い。そのため、Armプロセッサでエミュレーションしても、それはおそらく最適な体験にはならないはずだ。少なくとも現在のところ、Surface GoがArmではなくIntelをベースとしているのは、このことが理由の1つである可能性が高い。
Microsoft関係者によると、「Surface 3」デバイスから学んだことが、Surface Goを思いつくヒントになったという。間違いなく、その教訓の1つは、非常に多くの人がLTE搭載を必要としているということだった。Microsoftは2018年内にLTEを搭載するSurface Goの構成を何種類か提供する予定だ。さらに、8GバイトのRAMと256GバイトのSSDストレージを搭載するバージョンをSurface Goのラインアップに追加する可能性もある(このバージョンはMicrosoftの一部のマーケティング資料でのみ言及されている)。
ここ数年間、SurfaceはMicrosoftにとって、小規模ではあるがまずまずのビジネスとなっている。Microsoft Surface担当幹部陣が、今後、Surface Goが同社にとって現状を打破するヒット製品になることを期待しているように感じられる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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