マイクロソフトは「Surface Go」で何を狙うのか--低価格モデルの理由を探る

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル2018年07月13日 07時30分

 Microsoftは小型で低価格の「iPad」に対抗する、「Windows 10」ベースの新型ローエンドタブレットを発売した。それが「Surface Go」だ。

 Microsoftのハードウェア戦略を注視してきた人々の頭の中には、おそらく1つの大きな疑問が浮かんでいるはずである。「なぜ?」という疑問だ。

 Microsoftが「Surface」製品群で掲げていた自社の使命は、OEMパートナーが到達していない領域に達すること、つまり「Windows」デバイスにとって新しい、未開拓の市場/カテゴリを作り出すことだったはずだ。それでは、同社はなぜこの「Pentium」ベースの10インチデバイスを開発したのだろうか。

 何しろ、iPadと競合するWindowsベースのデバイスは、さまざまなPCメーカーから多数発売されている。市場では、教育向けのWindows 10デバイスも提供されており、最も低価格のモデルは189ドル(約2万1000円)で購入可能だ。ほかにもビジネスの最前線で活動する人々(Microsoftはこれらの人々を「Firstline Worker」もしくは「F1」と呼んでいる)向けのPCやタブレットも登場している。

 Surface Goの狙いは何だろうか。

 MicrosoftはSurfaceハードウェアの目標を、MicrosoftとOEMパートナーが活用できる新たなニッチを作り出すことから、Surfaceの市場全体を拡大することへとひっそりと変更したようだ。Surface Goによって、MicrosoftはSurfaceデバイスを初めて使用する新しいユーザーの関心を引こうとしている。Surfaceをずっと欲しいと思っていたがこれまでは高すぎて買えなかった人もいるかもしれない。Surface Goのベースモデルは米国価格399ドルだ(日本価格は一般向けが税別6万4800円~)。あるいは、Surfaceがもたらす、従来のOEM製品より上質なコンポーネントや体験を望んでいる人々もいるかもしれない。

figure_1
提供:Microsoft

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]