Appleは、Googleで人工知能(AI)と検索を統括していた人物を、自社の音声アシスタント「Siri」をテコ入れするために引き抜いた。
実際には、引き抜きがあったのは3カ月前だが、米国時間7月10日にはそれを裏付ける事実が明らかになった。Appleの幹部紹介ページに、John Giannandrea氏が「機械学習とAI戦略」責任者として掲載されていることを、BloombergのMark Gurman記者が発見した。Giannandrea氏のページには、同氏がSiriと、Appleの機械学習技術「Core ML」の開発を統括することが明記されている。
注目すべき点として、同氏はAppleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏の直属となっている。
米CNETのレビュアー(だけでなく、率直に言って業界中の他の多数のレビュアー)が、Siriは改良が必要と評価している。「Siriはかなりの改良を加えなければ、『Alexa』や『Googleアシスタント』に太刀打ちできない」と、Megan Wollerton記者はAppleの「HomePod」のレビューに記している。
「基盤の(Googleアシスタント)プラットフォームは、Siriよりもはるかに規模が大きく、正確で、情報豊富だ」とJessica Dolcourt記者は、「Android Oreo」と「iOS 11」を比較する2017年8月の米CNETの記事に記している。
ただしStrategy Analyticsによると、AppleのHomePodは2018年第1四半期に、世界スマートスピーカ市場で6%のシェアを獲得したという。
Appleはコメントを避けた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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