スマイリーキクチさんは、「車だったら教習所に行って試験に受かって初めて乗れるのに、スマホはいきなり使う。家庭が教習所学校や試験場みたいにしないといけないのでは」と話し、「いじめを見つけるためには親が見守って子どもの異変に気づくことが大切」とした。
葉一さんは、「保護者は子どもに相談されたらつい解決策を言いたくなるが、言わずにただ寄り添ってほしい。そして、『助けを求めてきたら味方でいるから』と口に出して伝えてほしい」という。スマイリーキクチさんも、「保護者に相談できず僕に相談してくる子がいるが、なぜできないのか聞くと、『親に言うとスマホを取り上げられてしまう』と言う。怒るのは最後にして、親は助ける立場でいてほしい。トラブルが起きたら相談することをルールにしてもいい」と語った。
「親子間で相談できる信頼関係を作っておくことが大切」とスマイリーキクチさんがまとめると、葉一さんも同意して「『勉強がんばれ』もいじめのサポートもそれまでの人間関係があるかどうか。子どもと信頼関係を築いて」とした。
終了後、参加した生徒たちに話を聞いてみた。高1のはやとさんは、Twitterでいじめの相談をして助けられた経験があるという。同じく高1のゆうやさんもいじめを受けた経験があり、お互いそれで興味を持ってこの授業に参加したという。参加して、「いじめを減らしていきたいという気持ちを強くした。Twitterでの気軽な発言で他人を傷つけることもあるし、写真も一生残るから気をつけたい」した。
同じく高1の海歌さんは、「スマイリーキクチさんと葉一さんは、ひどいめにあったのに今は活躍されていてすごいと感じた。僕も人のことを考えられる人になりたい」と語った。
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