Twitter上での嫌がらせやごまかしへの対策が不十分であるとの批判を受けて、同社はTwitter上に根強く残る嫌がらせ行為や不正な自動アカウントへの対策を強化すると発表した。
Twitterによると、スパムアカウントや自動アカウントの1週間あたりの作成件数が急増しているという。同社の機械学習ツールは5月、偽アカウントやスパムアカウントの可能性があるアカウントが週に1000万件近く作成されていることを突き止めた。2017年9月の320万件に比べると、大幅な増加だ。
新たな規則の下で、新規アカウントを作成するユーザーは、登録時に電子メールアドレスか電話番号のいずれかの確認を求められる。2018年内にこの変更が加えられる予定だ。さらに、電話番号の確認などの審査を通過するまで、スパムアカウントをフォロワー数やエンゲージメント数から削除することで、スパムアカウントを目立たなくすることも同社は計画している。
Twitterはブログで、「これはツイートとアカウント情報の表示方法に関する重要な変化だと考えている。フォロワー数などの測定基準の水増しによって、不正行為者がアカウントの信頼性を人為的かつ恒久的に高めるのを防ぐことが狙いだ」と述べた。
Twitterは3億3000万件のユーザーアカウント数を誇る。これらのアカウントは社会問題から最新テクノロジニュースまで、あらゆることに関するツイートを投稿し、歌手のケイティ・ペリーからローマ法王まで、さまざまな人間を網羅している。しかし、The New York Timesの調査では、Twitter上の数百万件のアカウントは著名人による商品の販売を支援したり、「インフルエンサー」の影響力を水増ししたりするために作成された偽アカウントの可能性があることが明らかになった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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