私のMacのポートはUSB-Cで、「Nintendo Switch」もそうだ。これらも私のiPhoneも、1本のケーブルで充電できればどんなに便利だろう。USB-Cは「Android」スマートフォンやタブレット、PCで広く採用されており、HDDやディスプレイなどの周辺機器の新製品やパナソニックの人気カメラ「LUMIX DC-GH5」などの新しいカメラでも採用されている。
USB-Cは、USB 3.1や高速なThunderbolt 3などをサポートする。Thunderbolt 3の最高速度は40Gbpsだ。現行の「iPad Pro」のLightningはUSB 3.0で、最高速度は5Gbpsだ。
USB-Cは、物理的にはLightningコネクタより少し大きいが、iPhone 8、8 Plus、Xの筐体デザインにフィットするはずだ。それに、iPhoneを充電するケーブルを借りることになったとき、USB-CならAndroidスマートフォンユーザーにも頼める。
USB-Cのユートピアは私の夢だが、USB-CポートのiPhone実現には現実世界の多くの困難を克服する必要がある。
「ユニバーサル」なコネクタとして便利なLightningを、AppleがUSB-Cのために捨てる可能性はかなり低い。
今後のiPhoneにLightning - USB-Cケーブルが付属する場合のデメリットは、ほとんどすべてのUSB充電ポートがUSB-A用になっていることだ。
USB-Aは、間違いなくUSBの充電およびデータ接続の標準だ。もしAppleがUSB-Cにシフトするなら、それは業界に対する、全体的な移行開始の合図になるだろう。2017年にAppleがiPhone 8、8 Plus、Xで無線充電規格の「Qi」をサポートしたときと同じだ。
ユーザーはコネクタの変更を嫌う。30ピンコネクタからLightningに変わった際、Appleから新しいケーブルやアダプタを購入しなければならないと大騒ぎになった。
Appleが2016年にLightningポートのためにiPhoneからヘッドホンジャックを排除した際も同様の反発があった。iPhoneのコネクタを1つに集約しようとするAppleの動きは、同社がいかにLightningを重視しているかを示す。
それに、すべてのUSB-C接続が同じなわけではない。これが混乱を生む。例えば、USB-Cとヘッドホンジャックのアダプタにはさまざまな製品があるが、それらがすべてのスマートフォンで使えるわけではない。
Lightningの方がUSB-Cよりもしっかり接続できるように感じる。MacBook ProにUSB-Cで接続した外部HDDの動画を編集していたとき、ケーブルに触るとたまに、HDDとの接続が切れることがあった。一方、iPhoneユーザーがLightningケーブルを引っ張って、その先に接続されているiPhoneを魚釣りのように引き寄せるのを見たことがある。
Appleは本体の薄さを重視する。そして、ほぼ同じサイズではあるが、Lightningの方がUSB-Cよりも薄い。Appleはまた、無線が大好きとみえる。「AirPods」を発表したのはヘッドホンジャックを排除したのと同時だった。そうであれば、無線充電が十分使い物になるほど高速になったらLightningコネクタを排除するかもしれない。
そう、USB-C搭載のiPhoneに関して、望みがあるとすればそこだけだ。だがそれはさておき、次のiPhoneの箱にはUSB-Cケーブルと充電器が入っていてほしい。そのせいで飛行機に充電アダプタを持ち込まなくてはならなくなっても。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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