WWDC 2018、やっぱりMacも欲しかった?--Appleニュース一気読み

 6月6日~6月11日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。

 AppleのWWDC 2018は6月4日の基調講演を皮切りに、1週間に渡って展開された。多くの人々は基調講演の発表内容に注目していたが、本番はその日の午後からの個別のセッション群だ。

 新しく発表された機能がどのようにアプリに利用できるのかを知ることができ、またAppleのエンジニアに直接質問する貴重な機会であるラボも用意される。数年前までWWDCの内容は開発者向けに厳しく情報が管理されていたが、近年はセッションビデオもオンラインで用意されている。もし興味がある人は、以下のウェブサイトから見てみるとよいだろう。

WWDC 2018 - Videos - Apple Developer

 ちなみにおすすめは、基調講演をより深掘りするPlatform State of the Unionと、優秀なアプリを表彰するApple Design Awardだ。

 2018年のWWDCは、ソフトウェアの紹介だけでも過去最長レベルとなった。最後のmacOS Mojaveの説明で、スライドが1秒すら表示されないほど駆け足になっていたことからも分かる。裏を返せば、2017年のように新製品がなかった分、じっくりと本分であるソフトウェアの紹介ができたことになる。

「新型Macを期待していたのに」という声も

 その一方で、開発者からは「新型Macを期待していたのに」という声も大きい。MacBook ProやiMacは、2018年のWWDC 2018で刷新され、さらに性能を強化したiMac Proは2017年12月に出たばかりだ。しかしMac ProやMac miniなど、開発者にも人気があったモデルは登場しなかった。

 加えて、プラットホームを見渡せば、不均衡も出始めている。たとえばiOS 12向けに用意された自分の絵文字を作ってアニメーションできるMemojiや、これを活用して最大32人のビデオチャットに参加できるグループFaceTimeなどの新機能が登場したが、現状こうした機能を利用できるのは、999ドルを出さなければ手に入らないiPhone Xのみだ。

 そうしたコミュニケーション機能を見れば、Face IDに対応するTrueDepthカメラをiPadやMacにも搭載していく流れは確実に訪れる。しかしAppleは今回その発表をしなかった。iPhoneにも、3つの新製品のうちの1つにしかTrueDepthカメラに搭載されていないことも、iPadやMacにラインアップを拡げなかった理由だろう。

 2018年の秋は、大変忙しいものになることが予測できる。3つのiPhoneと、2つのサイズのiPad Pro、そしてiMac、MacBook Proに、TrueDepthカメラが搭載される新モデルが用意される可能性が高いからだ。このように多数のモデルへの採用は、TrueDepthカメラ自体の価格を下げる原動力にもなるだろう。

 また、macOSは、外部GPUへのサポートを実現している。そのため、MacBook Proだけでなく、Mac miniを核とした自由度の高いシステム構築にも対応する事ができる。しかしここでも、NVIDIAグラフィックスのサポートが欠落している。

 2018年後半から2019年にかけて、こうした「足りないもの」を埋めていくことになるはずだ。そう考えれば、今回新製品が出なくても、少し楽しみを待つ事ができるのではないだろうか。

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ARKit 2の新機能とは

 AppleはWWDC 2018で、iOS 12に搭載されるARKit 2を披露した。向上した顔追跡はMemojiをFaceTimeでリアルタイム合成する機能として活用する。基調講演では「舌」のトラッキングを追加したと言っていたが、さらに「視線」のトラッキングにも対応しており、自分の顔文字は目玉の動きまで再現してくれる。

 またAppleはLEGOやSwiftShotなどのアプリで、複数人で同時に同じ拡張現実オブジェクトを共有する機能を披露した。これはAR活用においては非常に重要な機能だ。ただし、もう少し詳しく解説しておく必要がある。

 これまでのARKitでは、アプリを立ち上げてその都度、目の前のテーブルや壁面を認識しなければならなかった。このマッピングと呼ばれる作業にはデバイスの電力を消耗してしまい非効率だった。

 そこでARKit 2では、前述のマッピングの保存と再呼び出しにネイティブで対応した。そのため、同じ場所だと分かれば、以前の空間を呼び出せるようになる。これに加えて、一つのアプリが構築したり呼び出したりした空間に、他の人が参加できるようにした。これが、複数人でのAR体験を実現している部分となる。

 その他にも、3Dオブジェクトの認識とそのモデル化のツールの提供や、自動的に金属面などへの反射を処理する仕組みなどを取り入れ、API任せのARアプリ構築の範囲を広げている。

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