同人誌を頒布する同人誌即売会。特に大規模なイベントでは、多くの小銭や紙幣を用意して臨む参加者が多い。しかしながら、6月10日に開催された同人誌即売会「pixiv MARKET」では、全ての参加者が現金を使わず、スマートフォンやタブレットのみで決済する様子が見られた。「日本初のキャッシュレスなオールジャンル同人誌即売イベント」だというpixiv MARKETは、同人誌即売会の決済に影響を与えるのだろうか。
pixiv MARKETでは、決済アプリ「pixiv PAY」の使用が必須。このアプリでは、登録したクレジットカードのほか、コンビニ振り込み等で事前に購入したポイントでの決済ができる。pixiv MARKETでは、クレジットカードを持たない参加者向けに、ポイントのチャージスポットも設けられていた。
pixiv PAYでの決済は簡単だ。サークル(出展団体)側でアプリを操作し、購入品を選択した後にQRコードを表示。購入者はアプリでQRコードを読み取ることで取引が成立する。所要時間も数秒と、場合によっては現金決済よりもスムーズだ。一般(購入側)参加者は大量の現金を用意する必要が、サークル参加者は釣り銭や売り上げ金などを管理する必要が無いというのは、大きなメリットだろう。一般参加者としては、手持ちの現金が減らないため、際限なく購入してしまいそうな恐怖はあるが。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」