オンライン決済「Stripe」、JCBのカード決済に対応--グローバルで提携

 オンライン決済プラットフォームを展開するStripeは5月16日、ジェーシービー(JCB)とグローバル提携に向けた覚書の締結を発表した。

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(左から)ストライプジャパン代表取締役のダニエル・ヘフェルナン氏、Stripe最高執行責任者のクレア・ジョンソン氏、ジェーシービー・インターナショナル代表取締役社長の今田公久氏、ジェーシービー執行役員加盟店本部長兼加盟店営業三部長の滝田誠氏

 これにより、Stripeを導入した国内外の企業はJCBカードの取り扱いが可能となり、日本をはじめ新興国でカード発行を伸ばしているJCBの顧客を取り込めるようになる。JCBと提携するDiners Club、Discoverも取り扱い可能だ。すでにStripeを導入している企業では、組み込みコードの変更は必要ない。また、JCBの取り扱いには審査が必要だが、メールで連絡するだけで申請結果を通知する。

 JCBでは、全世界で展開する決済プラットフォームとの提携はStripeが初となる。Stripe上陸から2年ほど経過したタイミングでの提携発表について、ストライプジャパン代表取締役のダニエル・ヘフェルナン氏は、「ゼロから新しいパートナーシップを作るため、グローバル規模だと時間がかってしまった」と説明する。なお、Stripeでは、VisaやMasterなどのカードブランドについてはすでにグローバルで提携している。

 ECへの効果について、ジェーシービー・インターナショナル代表取締役社長の今田公久氏は、「ECの流れは、アプリの世界で増えている。(クレジットカードは)ECで物を買うだけでなく、アジアではGrabなどのオンラインタクシーでも使われている。対面の世界と非対面の世界がものすごく近くなっているのが実感」としたほか、「日本には今インバウンドの流れがきている。(宿などの)予約は、オンライントラベルエージェントを使う場合が多いが、そこでユーザーが持つブランドで決済できるのが大事。その意味でも、(Stripeと)全世界で提携できたことを大変意義深く感じる」と述べた。

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