スマートウォッチは便利だが、アナログ腕時計の視認性やバッテリ駆動時間も捨てがたい。そう考える人が多いようなので、これまで「Stark」「ORIGIN」「BLOCKS」といったアナログ時計ベースのスマートウォッチを取り上げてきた。しかし、これらは情報表示の面で物足りない。
そこで今回は、針の視認性を低下させず風防ガラス面に情報を出す「mim X」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
mim Xは、シンプルなアナログ式腕時計にしか見えないスマートウォッチ。「Transparent Levitation Display(TLD)」と呼ぶ特殊なモノクロ表示デバイスを組み込んでおり、まるでガラスに浮かぶように文字やグラフィックスを表示できる。TLDは透過式であるため、時刻を示す針はそのまま見える。表示は明るい場所でも見やすく、バッテリ消費量も少ないそうだ。
表示させる内容は、Bluetooth連携させたスマートフォンのアプリから設定する。電話やメッセージ、アラーム、メールなどは、画面表示とともにバイブレーションで通知される。
さらに、本体の裏側には心拍センサを搭載。加速度センサを使って計る歩数などの情報と合わせ、ユーザーのアクティビティを記録する。Appleのフィットネス機能「Apple Health」で計測データの管理も可能。
2つのタイムゾーンを設定しておくと、アナログ時計に現地の時刻、TLDに別タイムゾーンの時刻を表示する。もちろん、その逆の組み合わせでも表示できる。
フル充電で10日間使えるという。各種スマート機能を使わず、時計として使うだけならば、40日間動く。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間6月17日まで。記事執筆時点(日本時間5月16日15時)でキャンペーン期間は31日残っているが、すでに目標金額12万香港ドル(約169万円)の3倍を上回る約38万6000香港ドル(約542万円)の資金を集めている。
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