Elon Musk氏率いるSpaceXが米国時間2月5日に打ち上げた巨大ロケット「Falcon Heavy」は、現在運用されているロケットのなかでもっとも強力である。それでは、史上最強のロケットをご存じだろうか。答えは、1960年代から1970年代にかけてアポロ計画で使われた「Saturn V」(サターン5型)ロケットである。
月への有人飛行という偉業を成し遂げたアポロ計画から約50年たった今、アポロ宇宙船に搭載されていたコンピュータ操作パネルのレプリカ「OPEN DSKY」が、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」に登場した。
OPEN DSKYは、アポロ宇宙船の操作パネル「Display Keyboard(DSKY)」を模したデバイス。アポロ計画の司令船と月着陸船にはコンピュータ「Apollo Guidance Computer(AGC)」がそれぞれ搭載されており、AGCを操作するためのインターフェイスがDSKYである。
レプリカといっても、当時の技術で再現したわけではない。心臓部にはハードウェアプラットフォーム「Arduino Nano」を採用し、表示やキーのバックライトにはLEDを使っている。
操作方法は本物のDSKYを踏襲しているが、機能はアポロ宇宙船のDSKYと当然異なり、時刻表示、GPS座標表示、MP3再生、タイマー、アラームなど。ただし、オープンソースで開発が進められており、徐々に機能追加される可能性がある。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間3月4日まで。記事執筆時点(日本時間2月15日18時)でキャンペーン期間は16日残っているが、すでに目標金額2万ドル(約212万9000円)の3倍を上回る約7万5000ドル(約798万3750円)の資金を集めている。
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