デスクトップ版「Gmail」、オフライン機能と予測入力機能を提供開始

Liam Tung (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2018年05月16日 11時58分

 Googleは4月に予告していたとおり、デスクトップ版「Gmail」のオフラインサポートと、新しい電子メールアシスト機能「Smart Compose」(スマート作成)の提供を開始した。

 オフライン機能を利用すると、ユーザーはオフライン時でもGmailメッセージを閲覧、返信、および検索できる。

 新しいオフライン機能を利用するには、バージョン61以降の「Google Chrome」で新しいGmailを有効化する必要がある。従来のGmailを使っている場合は、これまで通りChromeの拡張機能(「オフラインGmail」アプリ)をインストールする必要がある。

 Googleは新しいサポートページでオフライン機能の設定方法を詳しく説明している。ユーザーは歯車アイコンの「設定」から「オフラインメールを有効にする」をオンにして、電子メールを同期する期間を過去7日、30日、90日のいずれかに設定する。添付ファイルをダウンロードするオプションもある。

 オプションとして、ユーザーが自分のGoogleアカウントからログアウトした後も、コンピュータ上にオフラインデータを保存することもできる。セキュリティ上の理由から、Googleは共有コンピュータ上ではこのオプションを推奨していない。

 代わりに、ログアウト後にオフラインデータをパソコンから削除するオプションも選択できる。このオプションを選択すると、ユーザーが次にログインしたときに、データを再同期する必要があり、これには「数時間」かかる場合があるという。

 オフラインモードで送信された電子メールは、新しい送信トレイに保存され、インターネットに接続するとすぐに送信される。

 先週、「Google I/O」で発表されたSmart Composeは、電子メールの本文を作成しているときに、入力する文章を予測して提案する機能だ。Smart Composeはバックグラウンドで動作する。ユーザーは提案されたフレーズを使いたければ、「Tab」キーを押すだけで文面に追加できる。

 この機能を利用するには、歯車アイコンからGmailの設定にアクセスして、試験運用機能を有効にする必要がある。

 Googleのサポートページによると、Smart Compose機能を利用するには、設定で新しいGmailを有効にして「全般」に進み、「スマート作成」の「メッセージの候補表示をオンにする」オプションをオンにする必要がある。

 Googleは機械学習に関する注意を記載しており、言語理解モデルに人間の「意図しないバイアス」が反映される可能性があるとしている。

 また、Smart Composeは「ユーザーが求める内容が提示されるように設計されているわけではなく、必ずしも事実に基づいた正しい情報が候補として表示されるわけではない」と警告している。なお、同機能は現在のところ、英語でのみ利用できる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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