都築電気は5月14日、富士通とシニアヘルスケア分野でロボットAIプラットフォームを活用した協業に合意したと発表した。
今回の協業では、同社のシニアヘルスケア向けソリューション「KitFit SilverLand」と富士通が提供する「ロボットAIプラットフォーム」の対人コミュニケーションに関わる各種機能を連携させることによって、利用者の属性・感情・会話などから、個人の趣味嗜好を学習し、ひとりひとりに最適な応対ができるソリューションを提供する。なお、対話のインターフェースとして、ユニロボットのコミュニケーションロボ「unibo」を使用。高齢者の見守りや、施設のコンシェルジュとしての活用が期待できるとしている。
KitFit SilverLandとは、介護保険事業から施設運用の基幹業務まで介護業務全般をサポートするシステム。ロボットAIプラットフォームとは、自然対話、表情認識、音声感情分析、顔認識などの対人コミュニケーションに関わるAI技術をクラウドサービスとして提供して、ロボットなどのデバイスと接続するのが特徴。接続先のロボットは、窓口業務や高齢者介護などさまざまな現場で個人の状態や嗜好にあった自然対話によるコミュニケーションサービスを提供できるようになる。
介護を必要とする高齢者の増加に対して、介護職員や施設が不足し、介護の質や介護職員の待遇などの問題点が数多く顕在化している。このような環境のもと、医療・介護分野にて人間の作業を最適に支援できる対人コミュニケーション機能を搭載したロボットの必要性が高まってきていることから、富士通と共に同社会課題の解決に貢献することに合意し、今回の協業に至ったという。
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