Googleが「Material Design」をアップデートし、新しい開発者向けツール「Material Theming」をリリースした。このツールによって、開発者がアプリをより高速にカスタマイズできるよう支援する。
新ツールの狙いは、開発者がボタンやナビゲーションに関するGoogleのMaterial Designシステムを守りつつ、ブランドの個々の独自性を反映する特徴を追加できるように支援することだ。
Material Themingツールは既に「Gmail」「Google News」「Google Play」「Google Home」の各チームによって、各製品の機能に合わせてMaterial Designの特徴をカスタマイズするのに使われている。
Material Designは自らの成功に犠牲者になってしまったとの考えを、GoogleのMaterial Design統括者であるMatías Duarte氏はThe Vergeに語った。そして、開発者がそれを「金科玉条」のように扱うようになり、同じような外観のアプリがあふれる事態を招いてしまったという。
Material Theming(現時点では、UIデザインアプリ「Sketch」向けのプラグインとして動作する)を使えば、デザイナーは自分のブランドに合うようにMaterialのボタンやボトムシート、ナビゲーションを調整することができる。
アプリのUIの要素(例えば、色やタイポグラフィ)に変更が加えられたら、このツールはそれらをアプリ全体に適用する。
デザイナーは「Material Theme Editor」を使って色やタイポグラフィ、形をカスタマイズできるだけでなく、カスタムシンボルライブラリを作成することもできる。Googleはカスタマイズ可能なさらなるコンポーネントを2018年内にリリースする計画だ。
Duarte氏によると、今回発表された新ツール群は、ソフトウェア開発においてスタイルを機能と分離して考える必要があるとの認識を反映しているようだ。
新しいMaterial DesignとMaterial Themingによって、GoogleがMaterial Designを適用する方法を闇雲に踏襲したデザインではなく、斬新なデザインを備えたAndroidおよび「iOS」アプリが登場することを同氏は期待している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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