Appleは、アイルランドにデータセンターを建設する計画を断念したという。計画は3年以上にわたって行き詰っており、正式な承認が得られなかったとされる。Reutersが報じた。
同センターの建設計画は2015年に発表され、8億5000万ユーロ(約1100億円)規模になるとみられていた。Appleは、アイルランド西部のアセンリーに再生可能エネルギーを利用するデータセンターを建設する計画を明らかにしていた。同社は、自社の電力を再生可能エネルギーでまかなうことに真剣に取り組んでいる。4月には、同社の施設が100%クリーンエネルギーで電力調達をしていると発表していた。
主に2名の抗議によって計画に遅れが生じていたが、アイルランド高等裁判所は2017年10月、データセンターの建設を認める判決を下していた。抗議をした人物らはその後、この件を最高裁判所に持ち込んだが、Appleはプロジェクトの中止を決断した。
AppleはReutersに宛てた声明で、「最大限の努力を尽くしたが、承認プロセスの遅れによって計画を変更せざるを得なくなり、同データセンターの建設をこれ以上進めることができなくなった」と述べた。
アイルランドのコーク州には、Appleの欧州本社があり、6000人の従業員が勤務している。Appleは、この拠点を拡大する計画だという。
Appleはコメントを控えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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