Amazonが家庭用ロボット事業を立ち上げようとしているという。その家庭用ロボットに何ができるのかは不明だが、1つ確かなことは、同社には既に、このプロジェクトを成功させられるだけのソフトウェアスタックがあるということだ。
Bloombergは、Amazonの新製品および新サービス開発部門であるLab126が「Vesta」というコードネームで家庭用ロボットを開発していると報じた。Vestaのプロジェクトは、Amazonが2012年に買収したKiva Systemsをベースにしたロボティクス事業とは別の部門だ。Kivaの事業は同社の配送センターの自動化を支援している。
Amazonにとって、家庭用ロボットはそれほど大きな飛躍ではない。それどころか、Amazonに必要なのは、あとは「Alexa」にボディを与えることだけだ。AmazonのロボットはiRobotのロボット掃除機のように家庭内の雑用をこなすかもしれないし、ただの話し相手になるのかもしれない。医療機関や企業、当然eコマースとの提携もあるだろう。
Amazonの家庭用ロボットが成功しそうだというのは、同社には次のようなことが可能だからだ。
実際、最終的には最後の項目にAmazonの家庭用ロボットの成功がかかっている。それを念頭に置いて、Amazonが既に保有しているロボット関連ソフトウェアをざっと見てみよう。ロボットの頭脳処理パーツは以下のように既にあるのだ。
興味深いのは、ほとんどの家庭用ロボット関連企業は、まずハードウェアを構築してから、エコシステム、クラウドプロセッシング、コンピュータビジョンや機械学習のような技術を追加する段階で苦戦しているようだという点だ。AWSは逆に、スタックから始めてハードウェアに向かっている。こうして考察すると、ハードウェアの設計をうまくやれれば、Amazonにとって家庭用ロボットは簡単なゴールだ。AmazonがEchoシリーズとKindle Fireタブレットを成功させていることを考えれば、家庭用ロボットが同社にとって当然の検討事項だと考えない理由はない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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