Amazonは米国時間4月25日、音声駆動のデジタルアシスタント「Alexa」を利用した一連の子ども向け新サービスを初披露した。これはAmazonがすでに展開している子ども向けプログラム「FreeTime」を、スマートスピーカに導入したものだ。Amazonは同時に、79.99ドル(約8800円)の「Echo Dot Kids Edition」も発表した。ハードウェアは通常の「Echo Dot」と同じだが、手荒に扱われても壊れないよう、便利なバンパーケースが付属している。新サービスとEcho Dot Kids Editionは、どちらも米国で5月9日から入手できる。
FreeTime版のAlexaは、分かりやすい言葉で話す、子どもがしそうな質問への回答を増やす、新しいペアレンタルコントロールを提供するなど、より年少の利用者向けの修正が加えられている。AmazonでFreeTimeを統括するディレクターのJosh Sherman氏によると、これはおおむね5〜12歳の子どもを対象としているという。
「子どもがもっと使いやすいようにAlexaをチューニングした」とSherman氏は語った。
子ども向けのAlexaの発売が、Amazonにもたらすメリットは明確だ。発売から4年がたつ音声アシスタントを、まだ幼い新規ユーザーに使ってもらえば、大きくなってからもAmazonで買い物をするようになるだろう。
AlexaのFreeTimeにも、タブレット用FreeTimeの子ども向けアプリと同様に、無料版と有料版が用意されている。
Echo Dot Kids Editionは、有料版「FreeTime Unlimited」の1年間のサブスクリプションのほか、バンパーケース、デバイスの2年保証などがパッケージされている。これは子どもがAlexaを階段から落としたり、シリアルの入ったボウルに沈めたりする事態に備えたものだ。
プライバシー面では、広告がFreeTime版のAlexaではカットされている。とはいえ、Alexaではもともと広告は制限されている。また、個人を特定できるデータや録音された音声はユーザーの同意なくサードパーティーの開発者に共有されない。これは通常のAlexaと同じだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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