東電EPとパネイル、ITとエネルギーを融合し新会社設立--電気やガスを全国販売

 東京電力エナジーパートナー(東電EP)とパネイルは4月24日、共同出資により、電気やガスを全国に販売する「株式会社PinT(ピント)」を設立したと発表した。5月1日より順次、サービスを提供する。

 PinTでは、電気やガスに加え、金融や不動産などの業種が展開するプラットフォームとの連携、融合したサービスの提供を予定。第1弾として、「PinT with 賃貸」および「PinT でんき」を、沖縄を除く全国で提供を開始する。

 PinT with 賃貸は、不動産を複数所有する不動産管理会社向けのサービスとして、5月1日より提供を開始。入退居時の電気契約の切り替えや、複数の建物における電気料金の一括支払いなどが可能となる。所有する不動産の電気契約に関わる情報の管理、運用が可能な、専用ウェブサイトも用意している。

 PinT でんきは、低圧で電気を使用するユーザー向けのサービスとして、6月1日より提供を開始。毎月の電気料金の総額に応じた、段階的な割引「PinTアカウント割引」を適用する電気料金プランを用意し、電気の使用場所が複数ある場合でも、一つの電気料金としてまとめ払いが可能だ。

 PinTは今後、電気の販売について、2020年度末までに全国で150万件のご契約を目指すとしている。都市ガスの販売については、2018年度中に関東エリアへの提供を目指し、関西・中部エリアへも販売を拡大したい考えだ。さらに、東電EPがすでに実証試験を開始している「電気のお預かりサービス(仮称)」の研究開発にも参加。同サービスを全国へ展開するための検討も行う。

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