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声優帯番組に編成を大幅刷新--AbemaTVアニメチャンネル局長に聞く3年目の挑戦 - (page 2)

佐藤和也 (編集部)2018年04月16日 08時30分
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3チャンネル化は“的確なリーチ”、声優帯番組は“視聴習慣の定着”

 4月からの刷新にあたって椛嶋氏は、AbemaTV全体としての方針でもある“リアルタイムでの視聴者を増やす”を考え方のベースとして「リピート放送を減らし、新しいコンテンツに接する時間を増やすことを考えた」と語る。実際、これまでの5チャンネルではリピート放送も少なくない状態であり、また「アニメ24」や「深夜アニメ」、「新作TVアニメ」のターゲットユーザーがかぶりがちで、見たいと思える作品を同じ時間に放送してしまう例もあったと振り返る。

 このような背景から、チャンネルのターゲットを「10~20代の若年層」と「20~30 代のアニメコアファン層」「親子で楽しめるファミリー層」、「懐かしアニメを見る40~50代」として見直し、的確にリーチするべく、3チャンネルに集約して編成を見直した。一方で、AbemaTVとの親和性が高いと判断した作品については積極的に企画を打診し、地上波同時やネット配信先行をできるだけ多く用意したという。新チャンネル体制第1弾の企画として行った、「劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-」の世界初・無料配信は、これまでのアニメチャンネルのなかでも最も反響が大きく、高い視聴数を誇ったということだ。

生放送レギュラー帯番組「声優と夜あそび」を新設
生放送レギュラー帯番組「声優と夜あそび」を新設

 そして大きな取り組みである声優を起用した生放送レギュラー帯番組については、アニメチャンネルとしての独自コンテンツ創出とともに、視聴習慣の定着を狙いとして挙げた。

 「AbemaTV自体が生放送でしっかり企画をヒットさせる方針があり、アニメチャンネルとしても挑戦する価値はあるだろうと。柱となる帯番組に育てられれば、視聴習慣が定着するとともに、ゲストを招くことで新たな企画や作品とのコラボもできて広がりが出せる。また声優のみなさんにも、AbemaTVでレギュラーを持ちたいと思ってもらえるような環境も整えていきたい。番組としては、ラジオのような雰囲気でユーザーと双方向でコミュニケーションしながら世の中に広がっていくことをコンセプトとして、SNSでの盛り上がりも通じてライトなファンも目を向けてもらえるようにしたい」(椛嶋氏)

 今後については刷新後のユーザー動向を見ながら、さらなる仕掛けを作っていくとともに、アニメチャンネル主導でのリアルイベント開催も視野に入れているという。

 「アニメ作品への出資も行っているが、やはりプラットフォームとしてアニメの盛り上がりを生み出し、新しいファンを生み出すことが第一。またオリジナル番組も増やすほか、アニメチャンネル主導でのイベントというのは開催したことがないので挑戦したい。アニメの話題にはAbemaTVあり、という状態を目指しつつ、ユーザーのうねりが生み出せるような仕掛けを作っていく」(椛嶋氏)

声優から見た帯番組やAbemaTVの印象

 最後に、声優と夜遊びの月曜MC担当である緒方恵美さんと内田彩さんに、帯番組の取り組みやAbemaTVについてどのような印象を持っているのか、コメントをいただいた。

緒方恵美さん(右)と、内田彩さん(左)
緒方恵美さん(右)と、内田彩さん(左)

■緒方恵美さん

――今回のお話をもらったときの率直な感想を教えてください。

 テレビの顔出しで90分の生放送レギュラー!?私が?と、とても驚きました。でも最初のミーティングでチーム・スタッフの皆様とお話をするうちに、いろいろな可能性が見えてきて。元々、自分の仕事の中でも、生放送のラジオが特に大好きなので……もちろん勝手は違うと思いますが、飛び込ませて頂こうとハラを決めました(笑)。その後相方が、前の事務所で戦友のような日々を過ごした後輩の内田彩さんに決まったと聞き、ますます心強いなと!楽しくやっていきたいです。

――AbemaTV初の生放送レギュラーに今後期待することはなんでしょうか。

 「視聴者の皆様と一緒に『アニメ業界をもっともっと楽しもう!』」というコンセプトの元に、アニメ業界の情報を発信したり、コアな方々からの情報をもらったり、いろんな相互交換をしながら作っていきたい。

 今までの声優のネット番組は、その出演者のファンであったり、番組のバックボーンの作品のためのものが多かったと思います。この番組は、きちんとした情報をお届けしつつも視聴者の皆様にも提供して頂きつつ委ねつつ(笑)、一緒に参加してもらえるような、……一見のお客様はもちろん、アニメ初心者からコアなファンの方々まで、一緒に笑って楽しめるような、良い意味での「ゆるさ」と「きちんと感」を内包するような番組を、内田彩さん、チーム・スタッフの皆様、視聴者の皆様と共に作って行けたらと思っています。

――緒方さんから見て、AbemaTVにどのような印象を持っていますか。また今後に期待することはありますか。

 良い意味で、テレビとネットの真ん中に、バランス良くあられるなあと思います。今のテレビの規範……ある意味の「縛り」から解き放たれつつ、ネットの持つ、無法すぎる部分は律しつつの「自由さ」がある。今までのテレビでできなかったことに次々とチャレンジされている印象があるので、まさに!私たちの業界にとっては、ありがたい存在で!(笑)。時代に必要なものを、自由な発想で、……プロが作るものとして、いろいろな方々と共有できるような番組を、これからも期待しつつ、私も一緒に頑張らせて頂けたらと思います。よろしくお願いします!

■内田彩さん

――今回のお話をもらったときの率直な感想を教えてください。

 毎週生放送のレギュラーというのは初めてですし、帯で毎日……!という番組も初めてだったので、素直に「楽しそう!」と嬉しかったです。そして緒方さんと2人でMCということで、とっても感激しました…!デビュー前からお世話になっていて、憧れの役者さんでもあり、尊敬する先輩なので、遂にこんな日が来たのか……と、大変感動しました。

――AbemaTV初の生放送レギュラーに今後期待することはなんでしょうか。

 インターネットでの生放送なので、視聴者の皆さんの声をどんどん取り入れて、参加してもらって、リアルタイムで一緒に番組を作って行けるようになったら楽しそうだなと思います。

――内田さんから見て、AbemaTVにどのような印象を持っていますか。また今後に期待することはありますか。

 AbemaTVさんの他の番組のナレーションをやらせていただいているのですが、インターネットの番組ならではの、地上波では出来ないような個性的で攻めた番組が多いなと思っています。声優業界では今までに無かった番組を作っていけたら嬉しいです!

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