悲劇が起きると、ソーシャルメディア上で善意と悪意を見ることになる。
米国時間4月3日に、Nasim Aghdamという39歳の女がカリフォルニア州サンブルーノにあるYouTubeの本社で銃乱射事件を起こした。3人が負傷して地元の病院に搬送され、Aghdam容疑者は銃で自殺した。
事件は数時間で収束したが、第2フェーズの悲劇が始まった。インターネットが善きもの、悪しきもの、醜悪なものをわれわれにもたらすのだ。
善きものとは? 人々がネット上で祈りや考えを表明したことだ。
祈りで争いをなくすことはできないと言われるが、そこには善意がある。Appleの最高経営責任者(CEO)、Tim Cook氏とAmazonのCEO、Jeff Bezos氏も、他の多数の人々と同様に、事件後にYouTubeとその親会社であるGoogleに対し、支援を表明するツイートを投稿した。
醜悪なものとは? 皆の予想通り、「荒らし屋」だ。
銃撃のニュースが報じられると、ラウドマイノリティー(声高な少数派)がTwitter、Reddit、Facebookで銃撃者について、事実とは異なる「スクープ」を投稿した。そこで犯人だと名指しされたのは、BuzzFeedの記者、YouTuber、そして奇妙なことに偽情報に繰り返し登場する芸人のSam Hyde氏だ。何の目的で? おそらくただの荒らしだろう。
善きものと醜悪なものの中間は、悪しきものだ。悪しきものは必ずしも悪意があるとは限らないが、そのリアクションがネガティブな影響を与える。何かひどいことが起きると、誰かしらをしきりに糾弾したがる人々のことだ。
「YouTubeの銃撃者が極右の白人男性でなければ、自分で自分のクソ帽子を食ってやる。銃を排除しろ」というツイート(現在は削除されている)が、銃撃者が女性だと判明する前に投稿された。このツイートはその後、銃撃者が極右の白人男性ではなかったことに安堵した多くの人々によって嘲笑された。
Aw, looks like he just ate his tweet, too. pic.twitter.com/nWYwkV7Y0b
— Michelle Malkin (@michellemalkin) 2018年4月4日
さて、容疑者はYouTubeに怒っていた菜食主義で動物の権利活動家のイラン系の女性だったわけで。あのツイートをした人はチリソースをつけて帽子を美味しく食べられたかな?
あらら。彼は自分のツイートも食べちゃったみたい。(@michellemalkinのツイート)
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