Facebookの最高経営責任者(CEO)Mark Zuckerberg氏は米国時間4月3日、「Internet Research Agency(IRA)と呼ばれるロシアの組織によって運営されている270以上のページとアカウント」を削除したことを明かした。
Zuckerberg氏は投稿の中で、「IRAに対する当社のこれまでの措置は、主に同組織が外国の選挙に干渉するのを防ぐことを目的としていた。今回の狙いは、ロシアに住む人々をターゲットにするIRAのページを削除することだ。IRAは繰り返し欺瞞行為を行い、米国や欧州、ロシアの人々を操ろうと試みてきた。われわれは世界のいかなる場所でも、IRAがFacebook上に存在することを望まない」と述べた。
Facebookは世界中の人々をつなぐという使命の下で開発されたが、今では大衆操作のためのツールにもなっている。今回の動きは、Facebookがそのことに対処しようとしていることを示す最新の事例である。この数年間、さまざまな政府やプロパガンダ組織の関係者、インターネットトロールがFacebookを使って偽のニュースを広め、選挙に影響を及ぼしてきた。
米連邦捜査局(FBI)特別検察官のRobert Mueller氏の主張によると、IRAはロシア政府の関連組織で、偽のオンラインIDを作成し、政治討論の対立する双方の側に関与することで知られているという。2016年の米大統領選挙をめぐるIRAの活動について、Mueller氏は2018年2月、IRAが米国を欺く陰謀を企て、個人情報を盗んだとして起訴した。Facebookは2017年11月、IRAが発信したどのコンテンツに、自分が「いいね!」やフォローをしたかをユーザーが確認できるようにすると述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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