Facebookは依然、2016年の米大統領選挙に自らが果たした役割をめぐって混乱状態にある。この選挙では、偽情報の拡散を試みたロシア関係者らがFacebookを悪用して選挙運動に干渉し、米国人の間に不和の種をまいたとされる。
Facebookはこのほど、二度と同じ問題が繰り返されないようにするため、2018年に行われる米中間選挙に向けた計画を明らかにした。
Facebookで製品管理担当バイスプレジデントを務めるGuy Rosen氏は米国時間3月29日、次のように述べた。「誰も時計の針を戻すことはできないが、われわれは皆、米国の民主主義に対して同じような攻撃が繰り返されないようにする責任を負っている。この取り組みにおける自らの役割を非常に深刻に受け止めている」
この問題は米国の選挙に限られるものではない。Rosen氏は、国によって選挙はすべて異なるため、特定の問題に対処するFacebookの取り組みを地域の実情に合わせて行うことがカギを握ると述べた。
Facebookは4つの領域に注力するとしている。それは、外国の干渉と戦うこと、偽アカウントを排除すること、広告の透明性を高めること、偽ニュースの拡散を減らすことだ。特に、今回初めてリンクだけでなく、写真や動画のファクトチェック(事実検証)も行う。Facebookは通信社のAgence France-Presse(AFP)と提携して、この取り組みをフランスから開始した。近く、さらに多くの国でも展開する予定だ。
世界中で選挙が行われるなか、Facebookは二度と隙を突かれることのないようにする構えだ。大きな取り組みの1つが、偽ニュースの拡散を抑えることだ。Facebookで最高セキュリティ責任者(CSO)を務めるAlex Stamos氏は、問題の1つはさまざまな誤情報を把握することだと述べた。そうした誤情報には、なりすましや虚偽などがある。
「『フェイクニュース』という言葉はまさに、われわれが防ぎたいと考える多くのさまざまな活動を表すのに使われている」(Stamos氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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