Google傘下のWaymoは米国時間3月27日、自動運転車の開発でJaguar Land Roverと提携すると発表した。新たな自動運転車は、電気自動車(EV)「Jaguar I-PACE」をベースとする。
Waymoは2018年中に同車両のテストに着手し、今後数年のうちに最大2万台のI-PACEを自社の自動運転車に追加する予定だ。
Waymoはブログ記事で、「この提携により、当社は安全性と静音性に優れ、環境にも優しい自動車を使って、自動運転サービスを米国内の多くのコミュニティーに提供できるようになる。究極の目標は、Waymoをドライバーとし、あらゆる目的とあらゆる移動にカスタマイズされた製品だ。Jaguar Land Roverのような革新的な自動車メーカーやOEMとの提携は、その目標実現への第一歩となる」と述べた。
今回の提携は、Waymoとほかの自動車メーカーの間で成立した一連の提携の最新事例にすぎない。
2018年に入って、Waymoは新型ミニバン「Chrysler Pacifica Hybrid」を数千台発注した。ドライバーのいない配車サービスの提供を2018年中に開始することが狙いだ。Chrysler Pacifica Hybridはレベル4の自動運転の要件を満たす最初の自動車だ。米自動車技術者協会(SAE)はレベル4について、「高度」ではあるが完全な自動運転ではないと定めている。
Chrysler Pacifica Hybridをテストすることで、Waymoは、人々が自動車に乗りたい場所やユーザーがハイテク自動車とコミュニケーションをとる方法、さらに車内にいる人がどのような制御情報やデータを見たがるかについて、データを収集することができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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