Facebookの最高経営責任者(CEO)を務めるMark Zuckerberg氏は、米国と英国の現地時間3月25日付けの新聞複数紙に全面広告を掲載し、Cambridge Analyticaのデータ不正使用スキャンダルに関して謝罪した。
Zuckerberg氏は署名入りの広告で、「ある大学の研究者が作成したクイズアプリが、2014年に多数のFacebookユーザーのデータを流出させたことを皆さんも耳にしていることだろう」とし、2016年の米大統領選期間中にFacebookのデータを不正使用したとされるデータ分析企業に言及した。
広告は、The New York Times、Washington Post、The Wall Street Journalのほか、英国のThe Observer、The Sunday Times、Mail on Sunday、The Sunday Mirror、Sunday Express、The Sunday Telegraphに掲載された。Zuckerberg氏はこの広告の中で、「それは信頼を裏切る行為であり、当時さらなる行動を取らなかったことを申し訳なく思っている。現在、このようなことが二度と起きないように対策を講じている」と述べている。
同氏は議論が高まる中、21日にもコメントを出している。
広告ではCambridge Analyticaを名指ししていないが、似たようなプライバシー侵害が今後起きないよう、Facebookが既に対策を講じているとしてユーザーに安心感を与えようと努めているようだ。
Zuckerberg氏は、「対応前に大量のデータにアクセスできていたすべてのアプリの調査も実施している。他にもあると考えている」と述べた。「発見した場合はそれを禁止し、影響を受けたすべてのユーザーに通知する」(Zuckerberg氏)
Cambridge Analyticaは、大統領選期間中のDonald Trump陣営との活動で、第三者研究機関を通して受け取ったFacebookのデータを使用したことを認めていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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