AirbusとIBMなどは、宇宙船内で宇宙飛行士の活動を支援する人工知能(AI)アシスタント「Crew Interactive MObile CompanioN(CIMON)」を開発した。2018年6月より、国際宇宙ステーション(ISS)で試験運用する予定。
CIMONは、AI技術ベースのコグニティブ(認知)コンピューティングシステム「IBM Watson」を採用した宇宙飛行士用のAIアシスタントで、ドイツ航空宇宙センター(German Aerospace Center:DLR)向けに開発した。AirbusとIBMのほか、DLRやルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン(LMU)も開発に参加している。
トレーニングやフィットネスなどに使われる「メディシンボール程度の大きさ」をしており、ディスプレイ、マイク、スピーカなどを備える。重さは約5kgあるがISS内では浮いており、向きや位置を自律動作で変えられる。
主な目的は、宇宙飛行士がISS内で実行するルーチンワーク的な作業を支援すること。例えば、音声コマンドに反応して実験手順やチェックリストを画面に表示し、「同僚」として働くという。
6月にISSへ送られ、ドイツの宇宙飛行士、Alexander Gerst氏が試験する。
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