Microsoftは米国時間3月1日、CPUにおける「Spectre Variant 2」の脅威に対処する、さらなるアップデートを発表した。
2月13日のセキュリティアップデートでは、32ビット(x86)版の「Windows 10」には、「Spectre」と「Meltdown」の両脆弱性に対処するアップデートが提供された。64ビット版Windows 10にはそれ以前にアップデートが提供されていた。
Microsoftは今回、「Windows 10 Fall Creators Update」(バージョン1709)に対し、Intelのマイクロコードアップデートを含む更新プログラムを提供開始した。「Skylake H/S」(CPUID 506E3)、「Skylake U/Y」「Skylake U23e」(CPUID 406E3)という、特定の第6世代「Core」および「Core M」プロセッサを搭載するデバイスが対象となる。
このアップデートは「Microsoft Update Catalog」で「KB4090007」として提供されている。非対応のCPUやバージョン1709以外のWindows 10を搭載する端末にアップデートをインストールしようとすると、エラーメッセージが表示されるようだ。
多くのデバイスは、デバイスメーカーが提供するファームウェアを通じてこのクラスのアップデートを受け取るが、Microsoftは、Intelによるマイクロコードのアップデートが「Microsoftに提供されれば」追加のアップデートを提供するとしている。
また、Microsoftは、ウイルス対策ソフトについて、厳格な互換性チェックを継続することを明らかにした。
Microsoftによると、Windowsデバイスの大多数は互換性のあるウイルス対策ソフトがインストールされているという。だが、互換性に関するリスクはまだ高いため、そうしたチェックを怠ることはできない。
提携しているウイルス対策ソフトメーカーや顧客との協力においては、互換性問題のリスク、特にWindowsのカーネルメモリに対してサポートされない呼び出しを行うウイルス対策ソフトがもたらすリスクの管理に、今後も注力する。この潜在的リスクのため、ウイルス対策ソフトは最新で互換性のあるものでなければならない。ウイルス対策ソフトとの互換性が十分なレベルに達するまで、Windows Updateを通じた最新のWindowsセキュリティアップデートを配布する前に、ウイルス対策ソフトとの互換性をチェックするよう求め続ける。インストールされているウイルス対策ソフトの互換性について、提供元に確認することをユーザーに推奨する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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