Microsoftは、「Windows 10」の新しいアップデートを公開した。AMD製チップを搭載したシステムの一部で、「Meltdown」「Spectre」に対応したパッチをインストールした後に再起動できなくなる問題を解決するものだ。
AMD製チップを搭載するPCに最新のWindows 10セキュリティアップデートがインストールできずにいたユーザーも、再起動の問題なくインストールできるようになった。
Microsoftは米国時間1月9日、AMD製チップが稼働している複数バージョンのWindows 10向けのセキュリティアップデートを一時的に停止した。AMDはこの問題が同社の「Opteron」「Athlon」「Turion X2 Ultra」シリーズのCPUに影響することを認め、Microsoftと共に修正に取り組んでいると述べていた。
これらの問題は、17日に公開された複数バージョンのWindows 10向けの新たなアップデートで対処されている。
Neowinが報じたように、「Windows 10 Fall Creators Update」(バージョン1709)向け累積的アップデート「KB4073290」のビルド番号は「16299.194」となった。手動でダウンロードできる。
Microsoftのリリースノートには多くは書かれていないが、次のように記載されている。
「2018年1月3日に公開したKB4056892(OSビルド16299.192)をインストールした後に発生する次の問題を解決する更新プログラムを公開しました:AMD製チップを搭載したデバイスが起動できない状態になる」
AMDユーザーには、Microsoftが最初のアップデートで説明したように、「Windows Update」および「Windows Server Update Service(WSUS)」を通じて修正パッチが配布される。
Microsoftは、ビルド番号「1506.877」と「14393.2034」のWindows 10もリリースした。それぞれ、Creators Update(バージョン1703)と「Anniversary Update」(バージョン1607)に対応する。各バージョンのWindows 10を搭載したAMDマシンを使用しているユーザーは、これらアップデートも安全にインストールできるはずだ。
両ビルドのリリースノートにも、このアップデートは「AMDデバイスを使用している一部のお客様が起動できない状態になる問題に対処します」と書かれている。
どちらのアップデートも、既知の問題として、Microsoft製でないウイルス対策ソフトがMeltdownとSpectre向けのWindowsパッチと互換性がないことを挙げている。
このアップデートは、ウイルス対策ソフトベンダーが製品をアップデートして、MeltdownおよびSpectre向けWindowsパッチと互換性があることを保証する特別なWindowsレジストリキーが設定されている場合のみインストールされる。このアップデートのテストでは、一部のウイルス対策ソフトが「Windows」カーネルメモリに対してサポートされない呼び出しを行うため、「ブルースクリーン」(BSOD)エラーが生じていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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