Intelは、「Mobile World Congress(MWC)2018」の開幕を前に、商用5Gモデム「Intel XMM 8000」シリーズを使用して「Windows」PCで5G接続を実現するため、Dell、HP、Lenovo、Microsoftと共同で開発に取り組んでいると発表した。
詳細は不明だが、IntelはMWCで同社初の5G対応2in1型コンセプトPCを披露するという。このPCは同社の第8世代プロセッサ「Core i5」と初期段階の5Gモデムを搭載する。Intelは、5G接続のPCを2019年後半に市場投入する計画だ。
Intelはまた、中国の半導体企業、展訊通信(Spreadtrum Communications)と「複数年にわたり提携」することも発表した。2019年後半までに5G対応スマートフォンプラットフォームを共同開発するという。これもIntelのXMM 8000シリーズモデムをSpreadtrumのアプリケーションプロセッサとともに利用する。
Intelで5G担当ゼネラルマネージャーを務めるRob Topol氏は、次のように述べている。「これは、XMM 8000シリーズを、私がかつて述べたようにPCのフォームファクタに導入するだけでなく、今後モバイルやスマートフォン端末のフォームファクタにも導入するための素晴らしい機会だ」
IntelはさらにMWCの場を利用して、Wi-Fi接続規格「IEEE802.11ax」対応のPCや、「eSIM」機能をサポートするPCのモデムソリューションも披露する予定だ。
Topol氏は、2月に入って発表した「Intel Xeon D-2100」プロセッサに関する最新情報も明らかにした。同氏によると、Xeon D-2100は5Gネットワークでエッジコンピューティングを可能にする。
「われわれは、5G時代にエッジコンピューティングが大きく成長すると期待している。これはレイテンシの観点からだけでなく、ネットワークのオフロードにも役立つし、何より通信がさらに効率化する」(Topol氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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