「Snapdragon 845 Mobile Platform」は、モバイルプロセッサメーカーのQualcommが2017年12月に発表したプロセッサだ。2018年2月には、同社の監修のもとで行われたスマートフォンでの性能テストでその能力の高さを示して話題を呼んだ。
これに続き、Qualcommは現地時間2月21日、バルセロナで来週開催されるMobile World Congressに先立って、同プロセッサをベースとした仮想現実(VR)、拡張現実(AR)用のスタンドアロン型ヘッドセットのリファレンスデザインを発表した。「Snapdragon 845 Mobile VR Platform」により、ヘッドセットはこれまでより高い性能と解像度を提供し、「6自由度」(6DoF)のワイヤレストラッキングを可能にするセンサを搭載できるようになる。
リファレンスデザインが公開されたということは、このプラットフォームがOculus VRやHTCといった開発パートナーに提供されたことを意味する。さらに言えば、最近発表された「Oculus Go」や「VIVE Pro」といった製品は、ケーブルなしで体験可能なVRにまた一歩近づいたことになる。
このプラットフォームは、新しいレンダリング技術を搭載した「Adreno 630」グラフィックサブシステムを採用している。この技術では、ユーザーの目が直接見ている対象を特定してより鮮明に表示しながら、周囲の鮮明度を下げることで、表示速度を速めることができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス