Microsoftは、動画や写真をモバイルデバイスから「Windows 10」の「フォト」アプリにワイヤレスで転送できる、新たなアプリを公開した。
「Photos Companion」と呼ばれるこの写真転送アプリは、写真や動画を「Android」および「iOS」デバイスからフォトアプリに転送する機能に特化している。フォトはWindows 10に標準で搭載されているMicrosoftのアプリだ。
この転送サービスはQRコードとWi-Fiを利用する。転送したい写真や動画が保存されたAndroidまたはiOSデバイスとWindows 10 PCが同一のWi-Fiネットワーク上にある場合にのみ機能する。
QRコードは、Photos CompanionとWindows 10のフォトアプリを接続するのに使われる。ユーザーはPhotos Companionアプリから転送したい写真を選択した後、フォトアプリの設定を使って、Wi-Fi上で転送を開始する。
Photo Companionは誰でもダウンロードできるが、「Microsoft Garage」およびフォトチームの開発者はWindows 10を利用する教室を想定して、このアプリを構築した。
Microsoftの職員は2017年、米国と欧州の教室を訪問し、教師にWindows 10のフォトアプリを試してほしいと依頼した。
学生たちは動画を通して物語を語ることに非常に長けているが、複数のスマートフォンから、メディアプロジェクトが作成される単一のPCにコンテンツを転送するのに苦労しているということに、Microsoftは気づいた。
Microsoftは、「多くの教室が直面した最大の問題は、学生がスマートフォンで記録したコンテンツをプロジェクト用のPCに転送することだった」と説明する。ケーブルを探して使うのは、時間がかかることもある。
クラウドファイル共有サービスを使ってコンテンツを転送することも可能だが、学校環境では、ネットワークの制限のためにその選択肢が使えない可能性もあった。一方、デバイス間のWi-Fiアクセスに問題はなかった。
Microsoft Garageチームは、「われわれの解決策は、あらゆるスマートフォンやモバイルデバイスとあらゆるWindows 10 PC上のフォトアプリの間で、直接的なワイヤレス転送をサポートするアプリを構築することだった。このようなアプリがあれば、学生はネットワーク速度やモバイルデータ使用料金を心配することなく、メディアを自分のコンピュータや共用のプロジェクト用PC上に転送できる」と説明する。
同チームが指摘するように、学校環境と無関係のユーザーもこの直接転送システムを便利だと感じる可能性があるため、MicrosoftはPhoto Companionを全ユーザー向けに公開した。
同社によると、Windows 10のフォトアプリのバージョン2018.18011.13110.0以降がモバイル転送機能に対応する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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