HomePodのデザインは非常にシンプルだ。高さ172mm、直径142mmの円柱形で、エッジは大きく丸められ、スピーカやマイクによく見られるメッシュで包み込まれていることもあり、非常に柔らかな存在だ。
上部には円形のタッチスクリーンが用意されており、普段は音量調節の「+」「−」ボタンが表示され、長押ししたり「Hey Siri,」と話しかけると、iPhoneでおなじみのSiriの待ち受けのぼんやりとした光のアニメーションが表示される。この部分にはA8プロセッサが搭載されており、音質の自動調整やSiriの処理などを受け持つ。
そのすぐ下にはウーハが備わり、豊かな低音を作り出す。続いて全方位を向いた6つのマイクは、音質の補正やSiriへの呼びかけの声を拾ってくれる。本体内部の一番下には、全方位を向いた7つのツイータ(高音スピーカ)が備わっており、1台のスピーカでも部屋をステレオ音声で満たす仕組みだ。
両手で包み込めるようなコンパクトなサイズ感だが、2.5kgとずしりと重い。もちろん重たいことはスピーカの性能の面で良いことだが、しっかりと安定した場所に置く必要がある。
取りあえず、「Hey Siri, Play some music」と語りかければ、音楽再生が始まる。このとき、セットアップに利用した筆者のApple Musicアカウントの中にある自分専用のステーションが自動的に選ばれる。
このラジオステーションは、Apple Musicで「ラブ」をつけていくと、好みの楽曲が自動的に選曲されていく。すでにApple Musicを使っていた人は、そのまま好みの音楽をすぐに聴き始められる。
また、iPhoneのミュージックアプリやMacのiTunesから音楽を選び、HomePodで再生することも可能だ。これは標準的なAirPlay対応スピーカと同様の使い勝手となる。
HomePodを、食卓上の壁際、周りに壁がないキッチンのカウンター、ごちゃついた靴箱の上、テレビ台の中段、書斎の部屋の角など、部屋のさまざまな場所に設置してみた。
このうち、もっとも音が良いと感じたのは、食卓の壁際で、部屋のどこにいてもサウンドに包み込まれるような体験できた。豊かな低音と抜けのよい高音、そして粒のそろった音を楽しめた。
周囲に壁のないカウンターでは音が拡散してしまい、いまいちサラウンドの感覚は得られない。Apple Storeに展示されていたHomePodの音質がいまひとつと感じたのはそのせいだろう。またごちゃついた靴箱の上でも、音がはっきりと抜けてこず、テレビ台の中段でも同じような結果だった。HomePodを楽しむには、周囲に何もない壁際を見つけると良さそうだ。
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