Appleは米国時間1月24日、「Prepare for changes to macOS Server」(「macOS Server」の変更に対する準備)と題したサポートページを公開し、macOS Serverが、ネットワーク上のコンピュータやデバイス、ストレージの管理に重点を移していくこと、その結果、サーバの仕組みにいくつかの変更を予定していることを明らかにした。
同社は廃止を予定しているサービスのリストを記載している。
まず、カレンダー、連絡先、メッセージング、電子メールサーバが廃止される。
「プロファイルマネージャ」は廃止対象に挙がっていないが、この機能は電子メールやカレンダー、連絡先、メッセージのユーザーアカウントのセットアップにも使用されているので(そして、これらのサービスは廃止されるので)、少なくとも機能は今よりはるかに限定的になるだろう。
より根本的なサーバレベルでも、Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)とDomain Name Services(DNS)が廃止される。
セキュリティ確保のため「NetInstall」でシステムを起動している人もいるかもしれないが、この機能も利用できなくなる。「BSDPy」や「NetSUS」を使うと、自分でリモート起動を再構築することが可能だ。
仮想プライベートネットワーク(VPN)を使って、サーバにログインするリモートワーカーがいる場合は、新しいVPNサーバのインストールが必要になる。
macOS Serverを使ってウェブサーバを運用している場合や「Wiki」サーバを使用している場合も、代替を準備する必要がある。
キャッシュサーバ、「Time Machine」サーバ、ファイル共有の詳細オプションについては、既に通常の「macOS」に組み込み済みだ。統合開発環境(IDE)の「XCode Server」もmacOSの「XCode」に統合されている。
廃止予定のサービスを現在利用中のユーザーは、2018年春にリリース予定の次期「macOS Server」アップデート後も利用できるが、新規インストールに関しては非表示になる。それ以降のmacOS Serverのリリースではこれらのサービスは削除される。Appleのサポートページでは廃止サービスの代替プログラムを記載し、インストールして使用することを勧めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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