富士フイルムホールディングスは1月31日、米Xerox Corporationを買収して富士ゼロックスと統合し、新会社の事業再編とコスト削減を進めると発表した。
富士ゼロックス株式の75%を保有する富士フイルムホールディングスは、今回の合意に基づき、新会社の株式50.1%を取得する。
富士ゼロックスは、コネチカット州に本社を置くXeroxの完全子会社となり、Xeroxは社名を新たに「Fuji Xerox」に変更する。
この買収に伴い、Xeroxの株主は、25億ドル(1株あたり約9.80ドル)の配当金に加え、買収完了時には新企業の株式49.9%を受け取ることになる。
コピー機、プリンタ、ドキュメント管理ソリューションを提供する富士ゼロックスは、ニューヨーク証券取引所(NYSE)における上場を続ける予定。
富士フイルムホールディングスは、この新しい企業が新しい価値を顧客に提供し、ドキュメントソリューション事業、オフィスドキュメント製品事業、商用印刷における同社の地位強化につながることを期待している。
今回の統合により、2022年までに年間17億ドル(約1900億円)のコスト削減が見込めるという。また、国内外で1万人の人員を削減する。
この買収は、富士フイルムホールディングスとXeroxの取締役会の承認を得ている。
富士フイルムホールディングスは、2017年度の連結決算に対するこの買収の影響はなく、買収が完了すれば「中長期的」な好影響が業績に現れるとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「もったいない」という気持ちを原動力に
地場企業とともに拓く食の未来
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」