Facebookは米国時間1月29日、同社のプライバシー原則を初めて公開した。また、ユーザーのデータを同社がどのように利用しているか、ユーザーはそれをどのように制御できるかについて、ユーザーの理解を手助けするための一連の教育ビデオも公開する。
さらにFacebookは、プライバシーに関するブログ記事の中で、新しいプライバシーセンターを年内に導入する計画も明らかにした。基本的なプライバシー設定を1カ所にまとめたものになり、ユーザーが自分のプライバシーをさらに簡単に管理できるようにすることを目的とする。
Facebookがプライバシーに関する取り組みを進めているのは、同社のプライバシー設定が複雑だという長年にわたる批判に対応するためだが、このタイミングにも重要な意味がある。欧州連合(EU)は2018年5月に、一般データ保護規則(GDPR)という厳しい法律を施行する予定で、これに伴って、Facebookや、欧州で事業を展開するその他すべてのインターネット企業は、ユーザーの同意を得ることや、個人データに関する権限をユーザーに与えることに関して、これまでよりも厳しい水準を満たさなければならなくなる。
Facebookは、GDPR施行後はこれを順守するとしており、この変更に備える中小企業に対して支援も提供している。
「製品にデータ保護を組み入れ、ユーザーにさらなる情報と制御を提供するための当社の取り組みに、プライバシーに関する当社の基本原則が反映されている」と同社の最高プライバシー責任者を務めるErin Egan氏はブログ記事の中で述べ、今後もプライバシー関連ツールを改善していくとした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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