米議会は、2016年の米大統領選に干渉するためにロシアが使用した技術プラットフォームに対する調査を進めているが、ロシアに関連付けられている複数のアカウントが大統領選当日までの数カ月間に、Donald Trump氏のツイートを50万回近く共有していたことが新たに明らかになった。
米上院司法委員会が公開した文書によると、ロシアのボットが2016年9月1日〜11月15日までの間に、Trump氏のツイートを約47万回リツイートしていたことをTwitterが明らかにしたという。Twitterが同委員会に伝えたところによると、ロシア関連のアカウントがHillary Clinton候補のツイートをリツイートした回数は5万回に満たなかったという。
この数字が発表された前日には、米上院情報特別委員会が、この問題に関する調査の補足質問に対するFacebook、Google、Twitterの回答を公表した。
Twitterは同委員会への報告で、同社サービス上で自動的に投稿したり返答したりするコンピュータプログラム、いわゆるボットの可能性がある「不審な」ログインを1日あたり約45万件検知していると述べた。それに比べると、ロシアのボットによるTrump候補の投稿のリツイートが2カ月半で47万件というのは、やや少なく感じられる。
それでも、Twitterの新たな情報公開により、ロシアによる同プラットフォームでの操作の実態がさらに明らかになっている。Twitterは1月に発表した調査で、Internet Research Agency(IRA)に関連するアカウントの数が計3814件にのぼり、これまで考えられていたよりも多く活動していたと明かした。IRAは、ロシアの支援を受けてオンラインで情報を発信する企業とみられている。同社は2017年10月に開かれた米上院司法委員会の公聴会で、IRAに関連するアカウントが2700件以上あったと証言していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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