USEN-NEXTグループのアルメックスとand factoryは、宿泊管理システム「innto(イントゥ)」を共同開発したと発表した。民泊や簡易宿泊所向けに提供する。導入は3月上旬。
inntoは、クラウド型の宿泊管理システム。「予約管理機能」のほか、スケジュール機能や滞在状況を把握できる「インジケータ機能」、顧客情報や利用履歴を一元管理できる「ゲスト管理機能」、帳票の表示、ダウンロードの「帳票/レポート機能」などの機能を備える。
2020年の東京オリンピック、パラリンピック開催を控え、急増するインバウンド需要に対応するため、カプセルホテルや簡易宿泊所が増えているが、宿泊管理はエクセルを使ったり、大規模ホテル向けのものを流用したりするケースが多く、使い勝手や費用がそぐわないケースが出てきているという。
and factoryは、自らIoTホステル「&AND HOSTEL」をプロデュースしている経験から、宿泊管理システムの課題に直面。「人的ミスをなくし、かつ時間がかかっていた面倒な業務をシステムがやってくれる」(and factory 執行役員の飯村洋平氏)ことを目指し開発した。
初期導入費はかからず、料金は30室以内の施設は一律月額5980円、31室以上は従量課金になり、1室あたり月額199円が必要。オプションの24時間365日サポートは月額3980円だ。
開発にあたっては、アルメックスのホテル管理システムや自動精算機など、宿泊施設におけるフロント業務のノウハウとand factoryの最先端IoTデバイスを集結。アルメックスが顧客への販売とサポートを担い、and factoryがシステム開発、運用を請け負う。
すでに、and factoryが東京・秋葉原にオープンした「&AND HOSTEL AKIHABARA」に採用しているほか、2月からトライアルとして5施設への導入を計画している。
inntoは、宿泊施設を表す英語「inn」と、○○をつなぐという意味を持つ「to」を組み合わせたネーミング。両社では、2020年までに累計導入件数3000件を目指す。
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