サイボウズスタートアップスは1月10日、サイボウズが提供するビジネスアプリ作成プラットフォーム「kintone(キントーン)」と連携するメール送信サービス「kMailer」の提供を開始した。kintoneでは利用者への通知しかできないが、kMailerを利用することで外部への通知も可能になる。初期費用は無料で、月額料金は1万5000円。
kMailerは、kintoneで管理している顧客に対してメールの個別送信や一斉送信ができるサービス。メールを送る際の雛形となるテンプレートを作成でき、事前に用意したメールテンプレートを、kintoneアプリで管理している顧客管理などのマスタに対して送信できる。たとえば、毎月の作業である請求関連のメールや突発的なキャンペーン案内メールなど、さまざまな用途に利用可能。
さらに、kMailerでファイルを送信する場合、一般的なメールへの添付ではなく、ダウンロード専用のURLとファイルをダウンロードするためのワンタイムパスワード生成用のURLを送信する仕組みを採用。セキュアなことに加えて、ダウンロード方式によってメールの容量制限がある会社にも送信できるほか、ダウンロードの回数制限や履歴の管理ができるため、実際の活用度を確認できるとしている。
送信内容には、kintoneに登録されているレコード番号、作成者、作成日時、更新者、更新日時、文字列(1行)、数値、計算、文字列(複数行)、リッチエディター、チェックボックス、 ラジオボタン、ドロップダウン、複数選択、添付ファイル、リンク、日付、時刻、日時、ユーザー選択、カテゴリー、ステータス、作業者、ルックアップ、テーブル、組織選択フィールド、グループ選択フィールドといった、フィールド情報を引用できる。
次期バーションでは、閲覧履歴機能や自動送信機能を実装予定。メールの閲覧履歴が管理できるため、メールアドレスのクリーニングが容易になるとしている。また、kintoneのレコードで特定の状態になったタイミングで自動的にメールを送信できるようになるという。
同社では、これまでkintoneと連携するサービスとして、フォーム作成サービス「フォームブリッジ」と「フォームクリエイター」、帳票作成サービス「プリントクリエイター」、外部表示サービス「kViewer」、データバックアップサービス「kBackup」、タイムスタンプ付与サービス「タイムスタンプ」という6つのサービスを公開。1300社を超える企業や団体に有償で提供しているという。
今回提供を開始するkMailerは、7つ目のkintone連携サービスとなる。これにより、たとえば外部表示サービスのkViewerと組み合わせてMyページの参照案内を送ったり、フォームブリッジと組み合わせて、メール配信時にフォームにパラメータを自動付与したり、自動返信メールに自社ドメインを使用したりできるようになるとしている。
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