“攻め”の商品企画でヒットを生み出す--パナソニック「プライベート・ビエラ」の舞台裏 - (page 4)

加納恵 (編集部)2018年01月04日 08時30分

「プライベート・ビエラ」はお客様だけを見て作る

 19Z1は、ここまでコンセプトを固めた段階で、ユーザー調査を実施。ウェブ調査、体験会などを経て、40~60代の映画好きの人が、まさにストライクゾーンとして存在することがわかったという。「他社と比較した商品企画はやらない代わり、ユーザー調査はとことんやる。そういう意味ではほかのオーディオ、ビジュアル機器の商品企画とは特異なやり方かもしれない」と増田氏は自らの商品企画を分析する。

 ほかとは違う商品企画を実践しながらも、営業、販売施策は「地道な努力」(中村氏)が認知度アップに結びついているという。


マーケティング担当の中村周二氏

 「販売店でイベントを仕掛けたり、全国のゆるキャラと店頭でコラボレーションしたりと、商品の認知度アップを狙っている。最近では、SNSの投稿を見て購入してくれる人がいるなど、新しい動きも出てきた。また、貸出キャンペーンは長く取り組んでおり、これはなかなかポータブルテレビを持つライフスタイルがイメージできないという人に効果的。タブレットともテレビとも違う、プライベート・ビエラならではの魅力を体感していただくことで、購入につながっていければいいなとの思いから続ける」と中村氏は取り組みを話す。

 「プライベート・ビエラの良さは絶妙なサイズ感」と中村氏が話すとおり、スマートフォンよりも見やすく、テレビよりも身近なインチサイズは、ほかの商品にはない使い勝手を提案する。

 杉山氏は「映像の楽しみ方は顕著に変化していて、よりプライベートなものにシフトしている。大画面で映画を家族とともに楽しむことはとても豊かな体験だが、その一方でパーソナルに映像を楽しむ豊かさが認められつつある。そこにフィットする大型テレビにはない体験を生み出せることがプライベート・ビエラの魅力」と説く。

 ユーザーと向き合いながら、ニーズを読み取り、さらにその先を読み解く。プライベート・ビエラの「お客様だけを見ている」(増田氏)商品開発はこれからも続く。

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