Microsoftが、折りたたみ可能なデュアルスクリーンのモバイルデバイス向けに、新たなヒンジ設計を研究していることが明らかになった。このデバイスは、仮想キーボードを備えたノートPCとしても利用できる。
MSPoweruserが最初に報じたこの特許によって、Microsoftが「Surface」ブランドで折りたたみ式デバイスのリリースを準備しているとのうわさが再燃している。
新しい特許に記載されたヒンジ設計は、中止になったMicrosoftの「Courier」プロジェクトに似ていなくもない。またしばらく前から、同社が「Andromeda」と呼ばれる折りたたみ式デュアルスクリーンデバイスの開発に取り組んでいるとのうわさが流れている。Andromedaは、「AndromedaOS」というコード名の「Windows」を搭載すると言われており、ARMベースのデバイスになる可能性もある。
折りたたみ式のAndromedaは、今回の特許に記載されたハードウェアと同じく、ノートPCに似た設計になるとされており、Microsoftにとっては、タブレットとスマートフォンに続く新しい種類のモバイルデバイスとなる。2017年初めには、同社が柔軟なヒンジを備えた、類似の折りたたみ式デバイスの特許を申請していたことが明らかになっている。
今回の特許には、ヒンジの機構について、より詳しい説明が記載されている。Microsoftによると、この「ヒンジ付きデバイス」は2つの「自己調整」ヒンジを備え、2つのディスプレイをさまざまな角度に固定できる。この点はLenovoの「Yoga」と似ている。また、2つのヒンジはデバイスの両端に取り付けられており、ギア式で2つのディスプレイを固定するという。
2つのディスプレイを180度に開くと、ユーザーインターフェースが1つに統合され、タブレット端末として利用できる。また、「ノートPC」ポジションにすると、下側のディスプレイに仮想のキーボードとタッチパッドが表示され、上側のディスプレイは一般的なノートPCの画面になる。使わないときには折りたたんで閉じられるほか、待機状態のときは、少し開いた角度で自立させる「アラームクロック」ポジションにすることも可能だ。
いずれのヒンジ特許も、発明者はKabir Siddiqui氏となっている。同氏は、Microsoftでいくつかのヒンジ設計を担当してきた人物だ。今回の特許は2016年10月に申請され、2017年12月14日に公開された。
Microsoftがこの特許にあるようなデバイスをリリースするかどうかは定かではない。しかし、たとえばSurfaceシリーズの次世代製品に、このヒンジ設計が採用される可能性は考えられる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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