VR ZONE新作「攻殻機動隊」を体験--自分の足で歩いて撃つ近未来のVR銃撃戦

 VR ZONE SHINJUKUの1階で稼働する「近未来制圧戦アリーナ 攻殻機動隊ARISE Stealth Hounds」。

 VR ZONE SHINJUKUの1階で稼働する「近未来制圧戦アリーナ 攻殻機動隊ARISE Stealth Hounds」。

 バンダイナムコエンターテインメントは、VR体験施設「VR ZONE SHINJUKU」において、12月9日から稼働を開始するチーム対戦型フィールドVRアクティビティ「近未来制圧戦アリーナ 攻殻機動隊 ARISE Stealth Hounds」をメディア向けに公開した。

 

 本作は「攻殻機動隊」をテーマにした、VRゴーグルを装着して空間内を自由に動き回ることができる“フィールドVR”。人対人のチーム戦を行うVRアクティビティで、攻殻機動隊の世界観に入り込み、近未来の銃撃戦が味わえるのが特徴となっている。VR ZONE SHINJUKUの発表当初から開発を公表し、当初8月からの稼働予定だったが、延期となっていた。

 施設内に20m×11mの専用アリーナを用意し、最大8人が自由に動き回ることができる全身モーションキャプチャシステムを構築。プレーヤーは、両足、腰、利き手とは反対の手にセンサを取り付け、バックパックPCを背負い、VRヘッドセットとヘッドホンを装着。そしてハンドガンタイプのデバイスを持つ。これで体全体の動きを関知する。

 プレイにあたっては、ブリーフィングが終わった段階でニックネームなどを事前に備え付けのデバイスに入力。プレイ終了後、アクティビティの結果がVR ZONE SHINJUKUのウェブサイトから確認できるようになっている。

 ゲームの世界観として、プレーヤーは草薙素子の招集した特殊部隊のルーキーとして、テロリスト集団の制圧戦に参加するというもの。ゲーム開始前のブリーフィングでは、素子が登場して説明を行う。ゲームが開始したあとは、建物の中や外周などを移動して、相手の姿を見かけたら手にしているハンドガンで撃ち込む。体に3発、あるいは頭に1発(ヘッドショット)受けると戦闘不能となり、フィールド上でランダムに出現するリスタートポイントまで移動することで、再度戦闘に加わることができる。ちなみに味方にも、銃撃は当たってしまう仕組みになっている。

 基本的に移動は“相手に気づかれないようにゆっくり歩く”。ゲーム中に早歩きのような早い移動を行った場合、「音を発した」として物陰に隠れていても居場所がわかるような赤い枠が表示されるほか、リスタートポイントからの復帰にも時間がかかるようになるという。こうした早歩きや走るといった行動は、ブリーフィングでも接触の危険性が高いため禁止していると説明があるのだが、それを単に注意するというだけではなく、ゲーム中で不利になるという仕組みとして導入。音を視覚で認識できる攻殻機動隊の世界観と、VRアクティビティの安全性との両立を図ったシステムとなっている。

 そして攻殻機動隊といえば「光学迷彩」。ハンドガンの後ろに青い表示が見えるようになっており、使用可能な状態でボタンを押すことにより、一時的に姿を見えなくし、相手の目を欺くことができる。ただし無敵状態ではないため、銃撃は受けてしまう。

 ゲーム途中でフィールド内にはアタッシュケースが登場。これに一定時間手をかざして“情報を奪う(ハッキング)”ことができる。最終的には敵を倒す、あるいは情報を奪うことで得られるスコアが多いチームが勝利となる。

 デモプレイでは、4人が2つのチームに分かれ、さらにスタッフが1人ずつサポートプレーヤーとして参加する形で行われた。稼働開始以降も当面は体験人数を4人に制限し、この形での運用する予定としている。システム上はすでに8人同時対戦が可能な状態になっているものの、自由に歩くことができるというフィールドVRの特性上、一般ユーザーがどのように動くかなど、安全性を見極めつつ運用施策の検証やノウハウを積み重ねたい意図があるという。段階を踏まえて同時体験人数を増やし、スタッフが入らない形での展開まで進めたいとしている。

 筆者も実際に体験したが、プレイがあっという間に感じるほどで、さらにゆっくり歩くことを意識したにもかかわらず、終わった後に疲れがどっと出てきた。装備の重さはさほど感じず、むしろ物陰から相手が出てくるのではないかと注意を払ったり、相手に見つからないように移動する緊張感があり、それだけこの世界に没頭していた感覚があった。裏を返せば、それだけ精巧に作られたVR空間であること、そして移動したりハンドガンで撃つときなど、違和感を感じないトラッキングの精度が高さがあったと思う。

 もっともお互いが初心者ということもあり、出会い頭で相手に見つかったり、ついつい焦って急に動いてしまうといったことも多く、その結果撃たれてしまうという場面もあった。それだけに、慣れが必要とも感じた。開発スタッフによれば、サバイバルゲームの経験者ほどゲームが理解しやすく、上達も早いという。身を屈めて遮蔽物に隠れたり、腕だけを壁から出して射撃するといったこともゲーム中は可能で、こういったことまでできるようになると心理戦も含めて楽しめると説明した。

 体験には専用チケットが必要で、体験料は2800円(税込)。また別途施設に入場するための入場券(800円)が必要。所要時間はブリーフィングを含めて約30分。また13歳以上が体験可能となっている。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]